イントロ
歌や楽器をしている人なら、ぜひ気に掛けたいのが「リズム感」です!
リズムは自然にノるものとはいえ、磨けば磨くほどその感覚は鍛えられ、演奏の良さがグッと底上げできます。
- 自分のリズム感が気になる・・・
- 歌がうまくなりたい!
- 楽器を練習中!
という方に読んでほしい記事です。
気軽に取り組めるトレーニングもご紹介しているので、ぜひこの機会にリズム感を味方につけてください!
リズム感とは?
どういうもの?
リズム感とは、リズムを正しくとらえて表現する力のこと。
音楽はメロディ・コード(和音)・リズムの3つの要素から成り立っていて、どんな曲でも一定のリズムを持っています。
好きな楽曲を流してみてください。モダンミュージックでないなら、突然早くなったり遅くなったり、走ったり止まったりしないはずです。
たとえばこの曲に合わせて手を叩いてみましょう。曲の早さからズレることなく叩き続けられることが「リズム感がある」ということです。
見逃されがち=差をつけるチャンス!
歌におけるピッチコントロール(音の高さを合わせる)や楽器における諸テクニックと比べて、リズム良く演奏する、というのはなぜか注目されづらい要素。
しかし、上手い人ほどこのリズム感に長けています。
多くの人が注目しない、しかし上手な人は持っているリズム感。
ということはすなわち、リズム感が良くなれば、周囲とグッと差をつけられるということ!
また、誰と比べずとも、よいリズム感があるほうが練習の質も上がります。
歌や楽器を習得するのであれば、なるべく早いうちに磨いておきたいのがリズム感なのです。
才能がないとダメ?
もちろん最初から才能があって、バツグンのリズム感を持っている人もいます。
しかしリズム感はどちらかというと、才能というより、慣れや経験が影響するものだと思います。幼い頃からダンスを習っている子たちは、小さくても、エイトビートというリズムを肌で理解している子が多いです。
磨けばいくらでも研ぎ澄まされるものなので、現在リズムをとらえるのが苦手でも、あまり気にすることはないでしょう◎ トレーニングあるべし!
自分のリズム感をチェックするには
まずは自分自身のリズム感がいかほどか、チェックしてみましょう!
!ゲームではわかりづらい!
動画やゲーム・アプリでリズム感を判定できるものもありますが、個人の経験からすると、あまりアテになりません。私は「リズムゲー」みたいなものは大得意でしたが、肝心のリズム感はダメダメで、あとから録音を聞くと悲しくなるのが常でした・・・。
自身のリズム感を正しく把握できないと改善することもできません。
正直つらい作業ですが()、シビアに判定していきましょう・・・!
録音しよう
一番手っ取り早く正確なのがこの「録音する」というやり方。
スマホの録音アプリなどで、自分の演奏を録音し、聞いてみましょう。
できれば音源に合わせる・メトロノームに合わせるなどすると良いです。
カラオケやスタジオへ行くと簡単ですし、家でもオーディオなどがあれば合わせられると思います。
録音したら再生し、実際、どのくらい演奏と音源が合っているかチェックしてみてください。「大体ぴったりかな~」ではなく、シビアに!
- 気付かずズレているところはないか
- 決まってズレるフレーズはないか
- サビの入りはピッタリ入れている?
- フレーズからフレーズの移行に間に合っている?
などなど・・・。
「いやいや、完璧よ」となった場合は、今度は音源と合わせず演奏・録音し、録音したものをメトロノームと合わせてみてください。
音源の音量を途中で消そう
録音する方法よりゲーム感覚で取り組める方法です。
音源と合わせて演奏し、途中で音源の音量を消してみてください。自分はそのまま演奏を続けます。
一区切りついたところで音量を再度上げてみましょう。自分の演奏と同じように、音源も一区切りついているでしょうか?それとも大幅にズレている・・・?
ときどきバラエティ番組などでこういったゲームを行っていたりしますが、自分でやってみると想像以上に難しいものなのです・・・。
いろんなリズムを試そう
同じ早さを維持し続ける「テンポキープ」だけではリズム感が良いとは言えません。リズムには16分音符や3連符を含んだもの、シンコペーション、シャッフル・・・などたくさんのパターンがあります。
メトロノームに合わせて、あらゆるパターンを演奏してみてください。「いつも弾いているストロークなら合うのに、シャッフルになると途端に合わなくなる・・・」など、苦手なリズムが特定できたらもうけものです。
鍛えるトレーニング法3つ
メトロノームと友達に
今日から練習する時にはメトロノームを常備してください。
発声練習や基礎練習、曲のコピーなどいろいろな練習がありますが、隙あらばメトロノームを鳴らして練習するようにしましょう。
また、本格的な練習の前に5分ほど、ひたすらメトロノームに合わせて、得意な音を出し続けるリズム練習をするのがかなりおすすめ。
たった5分なのでできれば毎日やりましょう。いろいろなテンポで試してみてください。音は自分の一番出しやすいものをずっと出し続けることで、あくまでもリズムの方に集中することができます。
1日たった5分でも、積み重ねると劇的に変わります(体験済み)。
練習しながら裏拍を鳴らす
歌なら拍手で、楽器なら声で、吹奏楽なら足踏みで、演奏しながら裏拍を鳴らしてみてください。
世の中の曲は表に拍があるものが圧倒的大多数なので、意識していないと普段休符として扱われる裏拍をとらえるのが難しくなってしまい、結果リズムが崩れてしまうのです。
おすすめ!リズム隊を聞くだけで・・・?
普段音楽を聞いている時にできるトレーニングもあります。
それは、リズム隊に耳を澄ませること!
ドラムやベースなど、曲のリズムの土台となっている音を聞き分けるように集中してみてください。
最初はボーカルやギターの高い音にかき消されてなかなか難しいですが、繰り返すとびっくりするくらいリズムに集中できるようになります。
よく聞いていると
- 休符をしっかり休みきっている
- アクセントをつけたいところに工夫がある
- シンコペーションになっている
などさまざまな発見があり、リズムに対する意識ががぜん高まります。
こんなちょっとしたことでも、やるのとやらないのとではかなり変わってきます!とてもおすすめ。
まとめ
- リズム感とは、リズムを感じる力
- 上手な人ほどリズム感がある
鍛えるには・・・
- まずはリズム感をチェック!
- メトロノームで、あらゆるテンポで
- 裏拍を感じよう
- リズム隊を注「耳」しよう
繰り返しになりますが、リズム感は磨けば磨くほど光るもの!
ブラックミュージシャンたちのようなバツグンなリズム感を目指して、できることから少しずつ鍛えていきましょう!
アウトロ
私自身もリズム感がなく、それゆえメトロノームも大嫌いでした。笑
ですが一念発起してトレーニングをはじめたことで、ここ数ヶ月の練習だけでもかなりズレなくなりましたし、今はメトロノームと練習するのが楽しいです。
これからもリズム感トレーニングを続けていきますので、いっしょに頑張ってくださったらうれしいです◎
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!