イントロ
渋みと哀愁と奥深さを備えたブルース。
洋楽の名曲については先日の記事でまとめましたが、
邦楽でもブルースの名曲はたくさんあるのです!
数多くある日本語ブルースの中から、
今回は厳選して10曲をご紹介します!
ブルースとは?
ブルースとは、アメリカ南部で黒人たちが生み出した音楽。
- シャッフルというリズムを持ち、
- アンニュイなコードを使い、
- あらゆるポップスの祖となった
実にカッコイイ音楽ジャンルなのです!
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ◎
また、洋楽の名曲はこちらからどうぞ!
「○○ブルース」はブルースか?
邦楽のブルースを調べていて思ったのが、「○○ブルース」のように曲名に「ブルース」という言葉を使った曲がものすごく多いということ!
「哀愁」「悲しみ」という意味合いを表すカッコイイ言葉として、「ブルース」という言葉があまりに魅力的なのだと思います。
「○○ブルース」というだけで、哀愁のある、ちょっと大人っぽい曲なんだな・・・とわかりますもんね。
その言葉が魅力的すぎるせいか、実際に聞いてみると「ムード歌謡じゃね?」「ロックじゃね?」「ジャズじゃね?」という曲もしばしば。
こういった曲が実際ジャンルとしてブルースといえるのか?という意見もありますが、ジャンルとは本来あいまいなもの。
作曲者や受け取り手がそれぞれの感性で決めていいと思います◎
少なくとも、このブログではそう考えています!
今回の邦楽ブルースまとめにおいては原点に立ち返って、「アメリカで興ったブルースの名残をより強く感じるかどうか」を基準に選曲しました!
「もはや普通にロックだけど、しかし良いなあ・・・!」という曲もたくさんあったので、そちらについてはまた機会があればまとめていければ!
邦楽厳選10曲
1.おそうじオバチャン(憂歌団)
邦楽のブルースバンドを紹介するにあたって絶対外せないのが憂歌団!
バンド名もBlues Bandを邦訳したものだそう。
他にも有名な楽曲はたくさんありましたが、個人的には「これこそがブルース!」と感じました。曲調は軽やかでありながら、声の渋さ、そして歌詞の哀愁。
労働の辛さなんてまさにブルースの起源を思い起こさせます・・・。コミカルにも聞こえるのがまたたまらんです。
2.灰色の街(松田優作)
松田優作さんって歌も歌ってらしたのですね、この曲で初めて知りました・・・!
B. B. Kingの泣きのギターを思わせる深みがありますよね・・・。背景に人生の酸いも甘いも背負っていそうな、この雰囲気は到底他の人には出せません。
松田優作という人間の風格を感じさせてくれる1曲です。
3.あんまり小唄(ウルフルズ)
なにか英語にも聞こえる不思議。笑
こんなにブルースを再現しながらも、日本語歌詞ではちょっとトボけた可笑しさ、可愛らしさもプラスできるという手腕!
コミカルなのに最高にカッコイイ。さすがウルフルズです。良さが200%出ている。
4.はきだめの愛(T字路s)
筆者は強い女性ボーカルがツボなので、この曲は最高にグッときました!
なんてカッコイイ声なんだ・・・。たまらんです。
ブルースには「愛」という言葉の重みが本当に合います。長調なのになぜこんなに切なく聞こえるのだろう。
5.伊勢崎ブルース(青江三奈)
曲調的にはちっともブルースじゃない気がするんですが、それがどうでも良くなるくらい、「これが日本のブルース(哀愁歌)だ!」という存在感が強すぎました笑
この歌謡曲にしか出せない色っぽさ、情緒、哀愁。いつまでも失われてほしくない、かけがえのない魅力があります。
セクシーじゃなく、色っぽい。切ないじゃなく、哀愁。
6.tokyo blues(斉藤和義)
邦楽ブルースの名曲に名を連ねる人って「やっぱりさすがだな~」と思える方ばかりでした。この名もその1人。
よく考えたら斉藤和義さんの曲ってどれも少しブルースのエッセンスを感じますよね。身近で、ちょっとふてくされてるような、でもなんだか憎めない可愛らしさがあったり。笑
7.サイクリング・ブルース(忌野清志郎)
清志郎さんって洋楽を本来の形で、しかも自分の色にして輸入するのがほんとうにお上手で。彼の偉大さの一端を感じます。
エレキの音の心地よさと、清志郎さんの歌の甘やかさに酔いしれることのできる1曲です。
8.ダミーロックとブルース(GLIM SPANKY)
GLIM SPANKYにはまさにシカゴブルースみを感じます!
この曲はこの声のためにこそ生まれてきたんだなぁ・・・と感じざるを得ません。歪んだエレキのリフも最強・・・。
ギターの歪みの良さをわからせてくれます。
9.ブルース(UNICORN)
も~~なんなんですかねユニコーンのカッコ良さって。わかりません。笑
サウンドのカッコ良さにただシビれつつ、奥田民生さんのラップ・・・語り・・・?笑
しかしこんなに洋楽っぽい曲調にこの古語のような歌詞が合うとは。不思議なミスマッチさ、かっこよさを生み出しています。まさに邦ブルース!
10.二人のブルース(吉幾三)
吉幾三さんの曲を聞いたのは初めてでした!めっちゃ好きです。
こぶしがブルースに意外に合う!合うというか日本ナイズしてしまってるんですが、「これでいい」と納得させる不思議な迫力があるんですよねぇ。
これって歌うのも楽しそう・・・。超難しいと思いますが・・・。
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
日本に持ち込まれた時点で邦楽の要素が混じるわけなんですが、それによって「邦楽ブルース」という新しい音楽ジャンルが生まれる。
そしてこの邦楽ブルースは、アメリカのブルースとはまた違う魅力を備えるんですね。
そのことを教えてもらいました。
ブルース最高!!!!!!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素晴らしい音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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