イントロ
「この曲のコード感がいいよね~」と言われてピンと来ず、泣きを見たことはありませんか?(そんなに無いだろ)(私はあります)
音楽を語る上でよく聞かれる言葉―「コード」。しかし「よく聞きはするんだけど、いまいちよくわからない」という方も多いのでは?
そんなわけで今回はコードをとにかくわかりやすく解説していきたいと思います!
- 自分、音楽理論アレルギーです
- 難しい単語には頭痛が痛くなります
- 考えるより感じるタイプです
- とにかくコードの正体をザックリでもつかみたい
こんな皆様や、
- 理論を学びたいけど苦手意識が・・・
- 一度学んだけど、何かピンと来ない
- より深く音楽鑑賞を楽しみたい!
こんな皆様にピッタリの内容となっています!
どうぞ肩の力を抜いて読み進めてみてください◎
もくじ
コードって何?
コードとは、異なる3つ以上の音が同時に鳴ったもの。
たったこれだけです。
それが何なの?
大事なのは「ばらばらの音を同時に鳴らしたそれが、曲にどう関係してくるのか?」ということ。
楽曲は、あらゆる種類のコード、そしてその組み合わせによって成り立っています。
これはクラシック・ジャズ・ブルース・ロック・ポップス、あらゆるポピュラー音楽に共通することです。
ピアノを習うにもギターを習うにも、単音だけで演奏することはほぼありませんよね。右手でメロディを弾いても左手でジャーンと和音を弾きますし、リードギターが気持ちよくソロを弾けるのはリズムギターがコードを弾いてくれているおかげです。
コードは楽曲の土台となり、楽曲の全体の雰囲気を作り出してくれるのです。
コードを理解することで、曲の全体像も把握できると言えそうですね!
絶対ルール
コードを作る上で、いくつかルールがあります。3つ以上の異なる音を重ねるのがコードですが、どんな音でもいいわけではないのです。
でも、このルールが難しい。ですので、今回は1つだけご紹介することにします。
コードは、まず基準となる音を決め、その音から決まった距離の音を2つ以上選んで作り上げます。つまり、どんなコードでも基準になる音=ルートを持っているのです。
コードはC・Gといったアルファベットの名前を持ちますが、このアルファベットはルートの音を表しています。Cというコードならルート音はC(=ド)、Gならルート音もG(=ソ)ということになります。
オマケ:なんでCがドなの?
音の名前をC・Gといったアルファベットで表すのは、英米でのやり方。ポピュラー音楽の世界では、主にこの米英での呼ばれ方が使われています。
ドレミファソラシドをそれぞれ”CDEFGABC”と呼びます。
クラシック世界ではドイツの音名を使用することが多いようです。その音楽が発展してきた地方の呼び方がそのまま使われているのでしょうね。
ちなみに音楽の授業で習った「ドレミ」はイタリアでの呼ばれ方です。
コード進行??
コードの組み合わせ・並びのことを「コード進行」といいます。先に説明した通り、曲の全体の雰囲気を決定するものです。
コードを構成する音を決めるのにルールがあったように、コードの並べ方にもある程度ルールがあります。(このルールも説明すると小難しいので、今回は一旦割愛。)
ある程度曲と呼べるようにルールに沿って、かつ自然な音の流れを作ろうとすると、似たような傾向やパターンができてきます。こういったよくあるコード進行には「カノン進行」「丸サ進行」といった独自の名前がついていることもあります。
そう、楽曲はそれぞれすべてが異なるコード進行をしているわけではなく、同じコード進行、似ているコード進行の曲が、この世には何千何万とあるのです。
試しに、この2つの名曲のイントロを聞き比べてみてください。
使っている楽器も曲の早さも違うけれど、伴奏の音は似ていると思いませんか?
また、キー(曲の全体的な音の高さ)が違っていても、コードの並べ方・進み方が同じ規則にのっとっていれば「コード進行が同じ」とみなされます。
これは説明しても「なにを言ってんねん」となると思うので、ぜひ実際に聞いてみてつかんでください・・・!
コードの種類
最後にコードの種類を、こちらもかなり簡単にご説明します!
ダイアトニック
基本中の基本、オーソドックスなコードです。ルートの響きをダイレクトに伝えるシンプルなもの。ロックやポップスに多く使われます。
ビートルズ、スピッツやあいみょんさんの曲はダイアトニックコードをたくさん使ったものが多い印象があります!このシンプルなコードで多彩なメロディを作り出すセンスが良いですよね~
ブルーハーツなどパンクバンドもダイアトニックの使用が多いです!
セブンス
基本の和音にセブンスというおしゃれな響きの音を足したものがセブンスコードです。
セブンス・・・7th・・・?何の7番目なんだ・・・?と疑問に感じた皆さん・・・それがコードを真に理解する大きな手掛かりですよ・・・!!!
ジャズや、雰囲気のある曲に使われることの多いコードです。
最近流行するポップスはセブンスや、後述するテンションコードの使用がとても多い気がします!
テンション
4つの構成音から成り立つコードに、さらに別の音を加えたコードをテンションコードと呼びます。
ロックやポップスで使われるコードもありますが、ほとんど使われないものもある、かなり技巧的なコードです。ボサノヴァではよく使われているとか・・・。
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
今回はコードについて「なんとなくそういうもんか~」と思っていただければ十分です・・・!
いずれもっと深い部分の解説も、そして他の音楽理論用語に関する解説も更新していきたいと思います!
少しでも理論やコードに興味を持ってくださった方は、ぜひそちらもご期待ください◎
皆さんの音楽ライフがさらに充実したものになりますように!
それでは、次回の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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カノン進行が使われているJ-POP30曲メドレー - YouTube