イントロ
音楽がもっと楽しくなる!理解が深まる!作曲スキルが伸びる!!
そんな方法があったらどうでしょう?挑戦してみたくありませんか?!
今回はそんな良いことづくめな『楽曲分析』のやりかたをご紹介!
「何ソレやったことない・・・」という方にもきっと参考にしていただけるはず。
気軽に挑戦してみてくださいね◎
もくじ
- イントロ
- そもそも楽曲分析とは?
- 楽曲分析のやりかた
- ステップ1:曲を選ぼう
- ステップ2:パートにわけて聞いてみよう
- ステップ3:ブロックにわけて聞いてみよう
- ステップ4:なぜ好きなのか
- (オマケ)ステップ5:理論でひもとく
- アウトロ:○○さえすれば楽曲分析マスター
そもそも楽曲分析とは?
楽曲分析(アナリーゼ)とは、読んで字のごとく、曲をさまざまな要素にわけて分析すること。ボーカルやギターといったパートにわけたり、メロディ・リズム・コード(伴奏などの和音)にわけたり、Aメロ・サビといったブロックにわけたりして、その楽曲を構成する要素をひとつひとつとらえてみよう、という学問です。
元々はクラシックの分野で盛んにおこなわれていることですが、もちろんポップスの分野でも応用することができます。
楽曲分析のメリット
曲を要素にわけて見つめ直すことによって、
- その楽曲や音楽そのものの理解を深めたり
- 自分の音楽における『好き』を再認識したり
- 作曲のヒントを得たりすることができます。
普段意識せず何気なく曲を聞いていると、注意深く聞く部分につい偏りが出てしまいます。試しに、一番大好きな曲を思い浮かべてみてください。ドラムやパーカッションの
リズム・・・正確に思い出せますか?
逆にいつもドラムやパーカッションパートを注意深く聞いているみなさんは、歌詞をすべて思い出すことはできるでしょうか?そう考えてみると、何度も聞いたのに意外に覚えていないもんだなぁ・・・と感じるはずです。
普段意識していない部分にも耳を傾けてみると、その曲の良さ、音楽の奥深さがよりいっそう見えてきます。
また、曲をあらゆる要素にわけ、『何がこの曲を名曲にしているのか』『この曲のどこが好きなのか』を明らかにすることによって自分の音楽における趣向が明らかになりますし、その要素を自分の作った曲に生かすこともできるのです。良いことづくめ!
楽曲分析のやりかた
そんな楽曲分析。やりかたはそれはもうさまざまあり、これについてはたくさんの詳しい方が記事を書かれています。
曲分析の重要性について(曲分析の概要や効果、曲分析を習慣にすると作曲が上達する理由について) | うちやま作曲教室
ゼロから始める楽曲分析!これさえ解ればOKな3つの視点 | 96bit-music
など、など、など・・・。
しかし最初からすべてに取り組もうとすると、ちょっとハードルが高い・・・!
ですので今回は、ド初心者のわたしが試してみた方法をご紹介します!本当に基本のキですが、導入におすすめです◎ ぜひ気軽にやってみてください・・・!
ステップ1:曲を選ぼう
まずは課題になる曲を1曲選びます。この時選ぶ曲は
- 分解しやすい
- とにかく大好き
- 楽譜・コード譜・スコアを用意できる
この三つを踏まえるとぐっと分析が簡単になります!
1.分解しやすい曲
曲をあらゆるパーツにわけて聞こう、というのが楽曲分析なので、
- 転調がやたら多い
- コード(伴奏の音)が難しそう
- 音数が多い
- 一度聞いて覚えにくい
など複雑な楽曲は最初の楽曲分析にはあまり向きません・・・。
途中で挫折しないためにも、最初はなるべくシンプルな曲を選びましょう!
2.大好きな曲
好きな曲であれば挫折しづらいですし、何度も聞いたことがあれば耳馴染みがあるので、分析もより簡単です。
1でお話したような複雑な曲であっても、その曲が大好きでどうしても深掘りしたいなら、ぜひ挑戦してみましょう!簡単そうだけど好きでない曲より、難しそうだけど大好きな曲のほうがベターです。好きに勝るものなし!
3.楽譜を用意できる曲(なるべく)
この項目を見て「え!もうヤダ!」となったらここはすっとばしてもOKです!今回はまずやってみることが目的なので。
でももしできたら本屋さんで売っている楽譜やバンドスコア、ギタリストの強い味方Uフレットなどでぜひスコアをご用意ください!
ギターコード/ウクレレ/ピアノ/バンドスコア見放題 U-フレット
楽曲を耳で聞くだけでなく、視覚でとらえることによって、新しい発見があるはずです。
ステップ2:パートにわけて聞いてみよう
楽曲はあらゆる楽器のパートから成り立っています。ドラム、ギター、ベース、そしてボーカル・・・。ジャンルや曲調によって異なりますが、それぞれのパートに焦点をあてて聞いてみてください。
- どんな楽器が使われている?
- どんなリズム?
- それぞれどんなフレーズ?
- 同じフレーズや音を奏でる部分はどこ?
弾き語りの曲でパートがギター・ピアノとボーカルしかないような曲であっても、それぞれわけて聞いてみることによって発見があります。
- 和音を鳴らすだけの伴奏とフレーズを弾いているところがある場合、なぜ弾きわけているのか?
- 伴奏だけを意識して聞いてみるとどんな印象があるか?
- ボーカル・楽器それぞれのテクニックはどうなっているか?
- それぞれで一番耳に残る場面は?などなど・・・。
音数が多いほどパート同士の調和が大切になってきますし、音数が少ないほど楽器とボーカルの「聞かせ方」―テクニックや演出―が大切になります。
意識して聞いてみると、音楽はたった1つの層でなく、ミルフィーユのように、いくつもの層が折り重なってようやく1曲として成り立っていることを実感できるはずです。
💡ちなみにここで楽譜を見ながら聞くことができると、「こんなことが行われてるのか~・・・!」と目でわかり楽しいです。笑 楽譜を実際に目にすると音符の多さに驚きます。
ステップ3:ブロックにわけて聞いてみよう
今度は1曲を、Aメロ、Bメロ、サビといったブロックにわけて聞いてみましょう!
イントロでストップ、Aメロでストップ、Bメロでストップ、サビでストップ・・・というふうに聞いてみると、まるですべてが別々の曲であるかのように思えてくることもあるはずです。また逆に、似たようなフレーズのブロックもあることでしょう。
たいていの曲において、作曲家は曲の中に起承転結を作るものです。それぞれのブロックを聞いて、
- このブロックが曲全体にどんな効果をもたらしているか
- 似ているブロック同士はなぜ似せてあるのか
- なぜ同じブロックが繰り返されているのか
- どうやって「起」きて、どうやって「結」んである?
など考えてみると、それぞれのブロックの役割、そして作曲家の意図がわかってきます。
ステップ4:なぜ好きなのか
その曲のどこが好きなのか。それはなぜなのか。
理屈抜きに、自分なりに感じているその曲の良さを探るのも大事な楽曲分析です!
これがわかると新しい音楽を探す時に自分の好みの曲を見つけやすいですし、人に曲をすすめる時、言葉でわかりやすく説明することができます。
漠然と考えるととらえづらいので、
- その曲のどの部分が好きか
- 聞くとどんな気持ちになるか
- 何を思い浮かべるか
- 同じアーティストの他の曲と比べて何が違うか
など細かく自問自答すると見えやすいです◎
(オマケ)ステップ5:理論でひもとく
ここは楽譜が用意でき、音楽理論をかじってみた際にぜひやってみてください!
コード進行やパート同士のリズム、メロディとスケールとの関係など、理論的にひもといてみると、1曲の中にあらゆる音楽のルールがひそんでいることがわかります。どんなにシンプルに思える曲でもです。
これらを分解すると音楽理論を学ぶ上でものすごく勉強になりますし、作曲家がそれぞれの部分で何を伝えたかったか、どう聞かせたかったかがわかってめちゃくちゃ楽しいです!音楽雑誌のインタビューを読むより明確に、細かく理解することができます。
ブログ記事を読んでいる時、線を引いてあったり、太字になっていたり、
こうしてくくられていると
「その部分を強調したいんだな」、などと作者の意図が伝わりますよね?音楽理論に基づいて曲を分析するのも同じようなことです。そんなに難しいことじゃないんだよ・・・!
アウトロ:○○さえすれば楽曲分析マスター
いかがでしたでしょうか?
そもそも分析とは、物事をなりたたせているいくつかの要素に分解して、それをより深く理解すること。
ですので、難しいルールにのっとらずとも、音楽をあらゆる要素にわけて注目し、さらにその音楽を知ることができればそれでOK!立派な楽曲分析マスターです🎊
もっともっと音楽を楽しめるように!好きな曲やアーティストをもっともっと好きになれるように。この楽曲分析がどうか役に立ちますように!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また素敵な音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!
\よかったらモッチリとお願いします/
【参考ページ】
曲分析の重要性について(曲分析の概要や効果、曲分析を習慣にすると作曲が上達する理由について) | うちやま作曲教室