イントロ
世界中でこんなに流行していながらも、HIPHOPというものについて「ラップ・・・?」くらいの知識しかなかった私。
音楽の広い世界を楽しみ尽くしたいのなら、いつかはこの海にも飛び込まねば!とずっと思っていました。そして今日がその日!
生誕50年を迎えたこの巨大ジャンルを、今日はついに掘り下げてみました。
- HIPHOPはまったくの未知
- 不良がやるヤツでしょ?
- ヒップホップは音楽じゃないらしいじゃん
こんなみなさん!今日でその価値観が変わるかもしれません⚡
だまされたと思って、ぜひこの記事を読んでみてください◎
もくじ
HIPHOPってなんなん
四大要素からなる文化
HIPHOPはMC(ラップ)、DJプレイ、ブレイクダンス、グラフィティ(アート)を四大要素とする文化です。
「文化」という言葉はピンときづらく厄介なのですが、日本における「アニメ文化」を想像してみてください。アニメ動画、コミック、フィギュア、即売会・・・などいろいろな要素によって成り立っているムーブメントですよね。
いくつかの主要要素によって生まれた統一感のあるコミュニティや作品の数々を、おおげさに「文化」と呼ぶのかな、と。
ですのでHIPHOP文化とは・・・というものについては、記事冒頭の画像のようなスプレー缶で描いた絵や、ラップ、スクラッチをするDJ・・・のような、いわゆる”HIPHOP”を想像すればそれで合っていると思います。
血を流さずして
👧「想像したとおりなのはわかったけど、
HIPHOPってなんで攻撃的なの?」
フリースタイルでバトルをしたり、使われる言葉(リリック)も曲調も何かダウナーで攻撃的ですよね。なんでそんなことするん???とずっと思っていたのですが、由来を調べたことによって、一気に疑問が解決されました。
HIPHOPが生まれた背景には、1970年代当時のアメリカのストリートギャングの存在があります。銃社会のアメリカではギャング同士の抗争に銃が持ち出されることもあったそう。
そこで”銃や暴力を使わず、血を流さずして決着をつける手段”として、ラップバトルやブレイクダンスのバトルが広まりました。
貧しくても、楽器がなくても
👧「そもそもどうやって生まれたの?」
HIPHOPは1970年代のアメリカ・ニューヨークで生まれました。
貧困に苦しむ人やストリートギャングの多いその地区では、”ブロックパーティー”という地域住民による集まりが数少ない娯楽のひとつ。
音楽の演奏やダンスを中心に、パーティーを楽しんでいたようです。
もともと存在するレコードのフレーズを切り貼りしたり(=サンプリング)、2台のプレーヤーを駆使してリズムパートを伸ばしたり(=ブレイク・ビーツ)、曲間にMCがラップで観衆を盛り上げたりするHIPHOPミュージックは、当時流行していたディスコミュージックや、楽器を必要とする他の音楽に比べて、比較的安く、手軽に取り組める音楽でした。
HIPHOPの魂
他の多くの音楽ジャンルと同じように、HIPHOPにも「これがHIPHOPだ」という明確な定義は存在しません。
ただいろいろ調べた結果、HIPHOPという言葉が差しているのはその精神のほうなのではないかと感じました。
”絶対にゆずれないものがあって衝突が避けられないのなら、あくまで血を流さない方法で、正面から思い切りぶつかり合おう”
”貧しくても、楽器を演奏する腕は無くても、きれいにできなくても、自分らしい音楽を鳴らそう”
HIPHOPが生まれたルーツや背景からくるこういう骨太な生き様を正しく受け継ぐ音楽こそHIPHOPと呼べる、ということなのではないかな、と感じました。
ロックミュージシャンが”ロックな生き方”みたいなものを大切にするのとよく似ていますよね。
ロックは既存の圧力や偏見、理不尽への反抗から生まれた音楽でした。HIPHOPも同じく、人間の思いを授かって生まれた音楽なのですね。
センスが炸裂する音楽
HIPHOPという音楽の大きな特徴に、他の楽曲のフレーズを使って新しい音楽を生み出すサンプリングや、韻を踏んで自分の伝えたいことを言葉にするリリックがあります。
0から1を作り出すのも難しいですが、元ネタから新しいものを作り出すのもものすごく難しいです。油断すると元ネタに引っ張られてしまいますし、そうなった場合の批判は想像するに難くありません・・・。
「韻を踏む」という縛りのもとで、なおかつ自分の言いたいことを詰め込んだ芯のあるリリックを生み出すのも、とても難しいこと。
いずれも技術と語彙力、そして高いセンスが必要です。
しかし聞く側としては、圧巻。
センスと熱がうずまくアツイ音楽ジャンルです・・・!!!
初心者に聞いてほしい5曲
「初心者の私がいたく感動した5曲」でもあります。
印象深かった曲、有名な曲を集めました!
1.ゴジラや!”Simon Says”-Pharoache Monch
これがサンプリングかあ!というのがよくわかる1曲。
使われているのはゴジラの映画BGMですが、まったく別物になっていますよね!
ゴジラ好きもあいまって痺れました。笑
2.アンセム”Nas Is Like”-Nas
HIPHOPアンセムとして長きにわたって愛されているのがこの曲。
和訳を読んでみると詩的な世界に驚かされます。
↓参照させていただきました!
Nas Is Like の全文和訳!20年経っても色あせない神の子Nasの最強ソング!
3.まさに名盤”C.R.E.A.M”-Wu-Tang Clan
初心者でもアルバム自体もぐっときたのがこちら。
カンフー映画もモチーフにして制作されたというアルバム”Enter The Wu-Tang”はクールでありながら個性や遊びも光り、名盤と呼ばれるのも納得の1枚でした。
4.J-HIPHOPレジェンドによる「証言」-LAMP EYE
日本語HIPHOPも超カッコイイじゃん・・・と思わせてくれました。
当時のHIPHOPシーンに対する痛烈な批判がリリックとなっており、高い技術に裏打ちされたこの曲は、熱くも最高にHIPHOPです。
5.アンニュイが愛しい「balloon」-泉まくら
こんなHIPHOPもあるんだ・・・と深く感銘を受けたのが今作です。
HIPHOPの持つ気怠さを最大限引き上げたような作品で、王道のHIPHOPとは違うかもしれませんが、これはこれでものすごく好き・・・。
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
これからもどんどん拡大していくだろうHIPHOPというジャンル、これからはさらにさらに楽しめそうです!✨
HIPHOPは邦・洋問わず日々優れた作品が生み出されていて、曲によって特色もまったく違うので、ぜひいろいろ聞いて、お気に入りのアーティストや楽曲を見つけてみてくださいね◎
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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