イントロ
フォークとカントリーって・・・
似てませんか???
ふと「明確に違いを説明できないな・・・」と感じた今回は、両者の違いを探ってみることにしました!
次回以降はさらにフォークを掘り下げていきますので、そちらもあわせてぜひお楽しみください◎
もくじ
※アメリカでの話です
大前提として、今回の記事において取り上げるのはアメリカのフォーク・カントリーです。
特にフォークは、同じフォークミュージックといえど、アメリカと日本のものではかなり中身が変わってきます!
アメリカー日本間だけでなく、各国それぞれのフォークがある、と言っても過言ではありません・・・。
「どういうこと?」というのは次項でご説明するとして、今回は常に「※アメリカでの話です」という一文が付け加えられていると思ってください◎
日本におけるフォークミュージックのお話もかなりおもしろいので、そちらについては次回以降の記事でお話いたします!
フォークとは?
そもそもフォークソングとは何かというと、元来は民謡のことなのです。
地域に根付き、生活や故郷を歌った、まさに民衆のための音楽。
つまり国や地域の数だけフォークミュージックはあり、そのすべてが異なっているということです。
しかしこの民謡からポップスへと発展していったものもまた「フォーク」と呼びます。
同じ楽器を使っているけどメロディがキャッチーであるとか、地域を越えた大衆向けに作られているとか、作曲者がフォークに大きく影響を受けているとか・・・。
アメリカで最初にフォークとされた音楽がアコースティック調だったことから、現在はアコースティック調で牧歌的なポップスはもうフォークと分類されるきらいもあります。
カントリーとは?
ではカントリーとはどのような音楽かというと、白人の労働者たちのフォークです。
>>フォークやん!<<
そう、フォークなんです。ただ二者は、歴史的背景によってその性格を大きく違えていきます。
反抗のフォーク、楽観のカントリー
当時流行していたフォークミュージックは共産主義と結びつけられ、痛烈に批判されることとなります。
メディアは「フォーク」という言葉のかわりに「カントリー」という言葉を使うようになり、カントリーは保守派=従来のアメリカの姿勢を支持する白人たちの「昔懐かしく、素朴さや楽天性を持つ故郷の音楽」となりました。
対してフォークは共産主義者から見た「民衆の本音に寄り添い、体制への反抗、世をはかなむ気持ちを表す音楽」として支持されるようになります。
同じアコースティック調でも、歌っている人々やその内容が180度異なっていたわけですね。
確かに現在でも、フォークには生活の苦しさからくる哀愁が、カントリーにはたくさんの自然からもたらされるような寛大さや楽観が含まれているイメージがあります。
1950年代には「フォークを民衆の音楽として取り戻そう!」という主旨の「フォークリバイバル」という運動が始まり、これは日本の音楽界にも大きな影響をもたらします。この話は次回以降していきたいと思います◎
アウトロ
今回はかなり駆け足で端的に、フォークとカントリーの違いについてお話していきました!どちらもまた別の記事で改めて詳しく取り上げていこうと思います◎
また、ジャンルについて調べてみるたびに思いますが、その垣根はかなりあいまいです。〇〇はAの傾向、××はBの傾向・・・と結論付けても、探してみるとBっぽい○○もあれば、Aっぽい××もあったり・・・笑
ですので全体的な傾向に過ぎず、また受け取り手や作り手の感覚にも左右されてしまうものですが、音楽を広く理解するのにはやはり各ジャンルの特徴をつかむことが手っ取り早いので、しばらくは音楽史全体の大きな流れをとらえる意味でも、これからもジャンルごとの調査を続けていきたいと思います◎
しばらくフォークやカントリーについて深掘りしていこうと思いますので、引き続きどうぞお楽しみに!
おすすめのフォークソングやカントリーソング、取り上げてほしいアーティストなども、もしございましたらぜひコメントからお教えください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素晴らしい音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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