イントロ
みんな大好き『どうぶつの森』。
しかもそのジャンルはワールドワイドです。
彼のポップな曲を掘り下げれば、
世界の音楽をかいま見ることができるはず!
というわけで、とたけけの名曲から世界の音楽ジャンルをのぞいていきましょう◎
音楽が好きであれば『どうぶつの森』をプレイしていなくても楽しめる記事ですので、よければごゆるりとお楽しみください。
今回はアメリカ・カリブ海編です!
※ジャズ・ブルースなど、みなさんご存知の巨大ジャンルは今回のぞいております。
北アメリカ
「けけカントリー」
かき鳴らされるアコギ、
陽気で乾燥した雰囲気のメロディー。
「古き良きアメリカ」を思わせますね!
イギリスからの移民の音楽が発祥とされていて、アコギのイメージが強いですが、フィドルやバンジョーが使われることもあるそう。
現在のUSチャートにも、カントリーに影響を受けていそうなミュージシャンがちらほら見受けられます。今まさに要チェックなジャンルです。
「けけウェスタン」
カントリーと比べると、大人の渋みや哀愁を感じますね!
イントロの口笛がカッコイイ笑
日本ではウェスタンと聞くと西部劇のイメージが強く、「ウェスタン」単体でとらえがちですが、アメリカではカントリーとあわせてC&W(カントリー&ウェスタン)と同じ分類とするほど。
あわせて「ふるさとの音楽」、みたいなニュアンスでしょうか。
カリブ海
「けけカリプソ」
カリプソはカリブ海のトリニダード・トバゴで発展した海の音楽。
2拍子で、独特の楽しいリズムを持ちます。
陽気なこの音楽は、もともとアフリカ人奴隷の間でのコミュニケーションツールだったそう。
当時の奴隷たちの辛さをものともしないマインド、かっこよすぎる。
「けけスカ」
スカはジャマイカで発展した音楽。
裏拍を強調したリズムが特徴です。
スカパラのおかげもあり、スカと聞くとブラスバンドのイメージが強く、実際管楽器を使ったスカバンドは多いのですが、必ずしもスカ=ブラスバンドということでもないようです。
スカのリズムを使ったパンクロック、スカパンクというものもあります。
カッコイイですよ!
「けけレゲエ」
カリプソやスカを元に生まれたのがレゲエです。
- 裏拍を強調するリズム
- カッティングギター
- うねるようなベース
- 3拍目にアクセントを持つビート
などの特徴を持ちます。
ゆったりとしたテンポも特徴のひとつですが、これはジャマイカが夏暑すぎて、早いテンポを演奏するのが大変だからという説もあるそうです笑
真偽はわかりませんが、テンポの速いレゲエももちろんありますよ!
「けけダブ」
このヒーリングミュージックみたいな曲、
なんとレゲエから派生したものなんです!
ダブは「ダビング」が語源。
リバーブやエコーなどの強いエフェクトをかける手法を指します。
原曲にエフェクトをかけ別の作品に仕上げるのが元々の形で、現代のリミックスの祖となるものです。
現在では、最初からエフェクトをかけたものも「ダブ」と呼びます。
「けけダブ」はどちらかというとヒーリングミュージックに近いかも?
こういった「こりゃレゲエルーツだわ」のようなダブもあります◎
「けけマンボ」
キューバにはもともとソンという音楽がありました。
ダンスミュージックで、コーラスとの掛け合いがあるのが特徴です。
やがてアフリカ人たちが奴隷としてキューバに連れてこられるようになると、ソンにアフリカのリズムを盛り込んだルンバが生まれます。
ルンバは大流行。
やがて、このルンバにジャズの要素が取り入れられるようになりました。
これがマンボです。
「けけマンボ」を聞くと「ジャズ・・・?」となるかもしれませんが笑、ルンバはさらにリズミカルでアフリカ色が濃いのです。
一方、マンボはサウンドのおしゃれさにジャズを感じさせます。
「けけサルサ」
ニューヨークのプエルトリコ人らによって、ルンバにジャズやロックやソウルが混ぜ込まれたものがサルサです。
サルサはスペイン語で「ソース」を指し、これは「いろんな音楽が混ぜ合わさってソースのようになったもの」という意味合いだそう。
クラーベと呼ばれるラテン音楽特有のリズムが印象的。
クラーベはJ-POPでもノリの良い曲で使われていることがあります!
「セニョールけけ」
「セニョールけけ」はメキシコの楽曲。
ギターのリズムを聞いているとクラーベのリズムに似ているのがわかります!
メキシコにもソンと呼ばれる音楽がありますが、キューバのソンとは少し違っていて、ストリングスを用いた楽団で演奏されるもの。
ラテン音楽に共通する情熱的な歌も、もちろん大きな特徴です。
「けけボレロ」
歌、そしてカスタネットやタンバリン、ギターのリズムで奏でられ、それにあわせてダンスを踊る、というもの。
スペインにも「ボレロ」という舞曲は存在し、あの有名なラヴェルの「ボレロ」はそちらのリズムが元になっています。
キューバのボレロとスペインのボレロ、「起源は同じ」という説もありますし、「もはやまったく別物」、という説もあるようです。
南アメリカ
「けけサンバ」
ブラジルにやってきました!(?)
サンバはブラジルを代表する音楽。
同じラテン音楽・ダンスの中でも、サンバはいっとう激しいですね・・・!
「けけサンバ」もとたけけの曲の中では十分にぎやかですが、本場・リオのカーニバルは映像だけでももんのすごいです。
デ●ズニ―よりすげえ。目が覚めます。
「けけショーロ」
ショーロはブラジルの古き良きポップス。
サンバの元にもなりました。
長い歴史を持つ即興音楽で、なんとジャズより前からあるそう。
似たフレーズで長調と短調を行き来したり、転調したり、という展開が特徴的です。
「けけボッサ」
ボサノヴァ、広義にはサンバの一種だそう。
サンバにジャズやフランス音楽を取り入れた新しいサンバ、それがボサノヴァなのです。
フランス音楽は曲の物語性よりも雰囲気やムードを大切にします。
そういったものが混ざり合ったボサノヴァは、現代でいう「チル」や「ローファイヒップホップ」にも近しいものを感じます。
「ペルーのうた」
ラテンアメリカの民族音楽に根差した音楽をフォルクローレと呼ぶそうです。
「ペルーのうた」もフォルクローレを意識していると思われます。
- ペンタトニックスケール
- 弦楽器と独自の管楽器(笛)
を特徴としています。
個人的には凛々しくも物悲しい雰囲気のフォルクローレ、かなりツボです・・・。
「けけタンゴ」
タンゴはアルゼンチンの舞曲。
発祥はイベリア半島ですが、発達したのはアルゼンチンなので、今回はこちらでご紹介させて頂きます。
強めのスタッカートとドラマティックなメロディーが特徴です。バンドネオンと呼ばれるアコーディオンのような楽器を使い、なんと打楽器がない時も。
打楽器がないとは思わせないリズミカルさに驚愕!
「けけのミロンガ」
ミロンガもアルゼンチンの舞曲です。
タンゴのうちのひとつ、と捉えられることも。
軽快な2拍子が特徴で、シンコペーションを用いてリズミカルに進行していきます。
また、即興のミュージカルやダンスが含まれます(!)
男性がステップを作り、女性がそれに応える形でダンスが進行していくのです。テクニカルだ・・・。
アウトロ
長い歴史の中で影響しあいながら、時には我が道を突き進みながら、現代につながる数多の音楽が生まれてきたのですね・・・!
その豊富さと果てしなさに気が遠くなりながらも、それらがたった1本のゲームの音楽にめいっぱいつめこまれているという事実に情緒がメチャクチャになりそうです。
とたけけ、すげえ。(語彙力)
気になったジャンルをもっと掘り下げてみたい一方、改めて基礎理論を勉強して、これらの音楽のスゴさをもっと噛みしめたい気持ちも・・・!
音楽をめぐる旅はしばらく続きそうです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!