序奏
クラシックを深めたいけど、
できない!
となっていた私。
原因を考えたのですが、
- 曲と年代が一致しない
- 楽派の違いがよくわからない
- 誰がどんな曲作ってるかわからない
など、全体的にピンと来ていないことが理由のひとつでは・・・と感じました。
同じような理由でクラシックに手が出せない皆さんのためにも、今回はクラシックの年代と、その年代に生まれた音楽の特徴をごく簡単にまとめてみました!
- クラシックはほぼ何もわかりません
- わかりたい気持ちはある
- きっかけがあればな~
こんな私のような皆さん、ぜひこの記事を読んで、私といっしょにクラシックの道に一歩踏み出してみませんか?
もくじ
クラシックって結局何?
クラシック(classic)というのはそもそも”古典的な、伝統的な”という意味の言葉。
19世紀の音楽家たちが「1600年代からのバッハとかベートーヴェンの音楽ってすごくね?」とかつての音楽の良さを再発見し、これを敬してクラシック=古典的な音楽と呼び始めたのがはじまりだそう。
現代でも一般的には、1600年代から1900年代までの西洋音楽のことをクラシックと呼んでいるようです。
音楽の歴史としては少なくとも9世紀ごろの最古の楽譜がすでに見つかっていることから、クラシック音楽が音楽の始祖、というわけではないようです。
が、理論や楽式を確立したという点では、現代の音楽へ繋がる祖先と呼ぶことができるでしょう。
ちなみに、1600年代以前・また1900年代以降でも、クラシックの流れを汲んでいるものであれば『クラシック音楽』とみなされます。
そうなると最古の宗教音楽なども一応クラシックと呼べないこともないのですが、今回は1600年代からの西洋音楽にしぼってまとめてみることにしました。
年代と特徴をざっくりと!
ここからはざっくりとしたクラシック音楽史の流れと、各年代の音楽の特徴をまとめていきたいと思います!
好きな作曲家の活躍した年代を調べてあてはめることで理解が深まります◎ぜひご活用ください。
自由!旋律大好き!バロック
年代 1600頃~1750頃
特徴
- 自由で劇的な感情表現
- 旋律を重ねて作る対位法が用いられる
主な作曲家
1600年頃からバッハが亡くなる1750年頃までの音楽をバロック音楽と呼びます。
歌劇が登場したバロック時代には、その劇中歌となるような楽曲が多く作られました。
結果、感情をのびのびと表現するようなドラマティックな曲が増えていったのです。
またこの頃は別々のメロディを重ね合わせて一つの楽曲を生み出す対位法という作曲の仕方が確立されました。
言葉にするとイメージしづらいのですが、「かえるのうた」のような、ひとつ前に歌われたフレーズを繰り返す輪唱もこの対位法のひとつです。
「かえるのうたが」と「きこえてくるよ」の別々のメロディが同時に歌われていますが、不思議と調和して聞こえますよね。
替え歌で有名な「小フーガ ト短調」も良い例です。
合理的×和声の古典派
年代 1730年代~1820年代
特徴
- 合理的で均整の取れた音楽
- ソナタ形式の発展
- 機能和声法の確立
主な作曲家
「もうちょっと音楽の理論とかルールをはっきりさせた方が良くない?」となったのが古典派音楽の時代です。
この頃、世界史的には「神様を尊敬するだけじゃなくて、もうちょっと科学の観点から現実的に世の中見よ???」という啓蒙思想が広がっており、古典派音楽もそうした時代背景に影響されていたようです。
この合理性を大切にする時代だからこそ、複数の音を同時に弾いて旋律とあわせる和声法やソナタ形式の発展など、後の世にも引き継がれる大事な理論がいくつも確立されたのですね。
👧<「ソナタ」って何?
クラシックの世界でよく聞く「ソナタ」は、曲を構成する形式のひとつです。
序奏ー提示部ー展開ー再現ー終奏
という流れでできています。
ポップスでいうと、
イントローサビーAメローサビーアウトロ
のような流れです。
古典派といえばベートーヴェン!
私はピアノソナタ「悲愴」が大好きです・・・。
大事なのは感情!ロマン派
年代 1830年代~1900年代
特徴
- 感情や情動をメインに表現。
- 半音階や
- 不協和音、
- 和声法の拡張によって、音楽の幅を広げた。
主な作曲家
シューベルト、シューマン、ショパン、ワーグナー、チャイコフスキー、ブラームスなど
合理性を重んじる時代の後、「理屈だけじゃ表現しきれない人間の感情の機微をもっと自由に表現しようぜ!」という楽派が生まれます。それがロマン派音楽です。
間違いなくきれいに響く協和音だけでなく不協和音をも使用するなど、それまでのルールからは少し外れることによって、ままならない人間の心までも、深く表現するようになったのですね。
ロマン派の作曲家たちのラインナップを見ると、繊細で多彩な音使いの巧みなメンバーが多い印象!
ショパンの楽曲も大好きですが、シューマンの「トロイメライ」も、なにか夢を見るような甘やかな1曲です。
終奏:どうぞお好きなクラシックから!
いかがでしたでしょうか!
非常にざっくりとした分類と説明でしたが、大まかな流れや年代、楽曲群の特徴をつかんでいただけたらうれしいです◎
分類や作曲家によって曲調や雰囲気も違うので、ぜひお好きな年代・作曲家の曲を見つけて、どんどん深掘りしていってくださいね!
今後はそれぞれの年代を深める他、作曲家の深掘り、またバロック以前・ロマン派以降のクラシックについても追及してみたいです🔥
よろしければお付き合いください♪
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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