イントロ
秋が深まる上に聞いておきたいロックアンセムがあります。
それが”Wake Me Up When September Ends”!
今回はこの曲を和訳付きでお届けするとともに、歌詞や曲の分析を通して曲の深みを味わい、来る秋に思いを馳せていこうと思います🍂
✅秋のしんみりした感じが好き
✅ところでロック大好き
✅ロックバラード大好き
✅洋楽聞きたいけど英語わからん
こんなみなさんにおすすめです◎
ぜひ読んで聞いて、素敵な秋を迎えてくださいね!
誰のいつの曲???
”Wake Me Up When September Ends”は、2004年9月にリリースされたGreen Dayのアルバム”American Idiot”に収録された一曲。
Green Dayはアメリカで活躍する3人組のパンクバンドです。
イラク戦争に反対するというテーマを掲げた”American Idiot”は記録的大ヒット。
このアルバムはGreen Dayを代表とする一枚となりました。
当時、クラスのロック好き・洋楽好きは必ず押さえている一枚・・・というくらい人気がありました。
もう19年も前のアルバムなのですね・・・ウッ頭が・・・
”Wake Me Up When September Ends”は中でもボーカルであるビリー・ジョー・アームストロングのごく個人的な感情を歌ったもので、シンプルでストレートなメッセージが胸を打つ1曲です。
亡き父を想った20年
”Wake Me Up When September Ends”は曲を作ったビリー・ジョー・アームストロングが亡くなった父のことを想う曲です。
ビリーにギターを与えてくれたお父さんは、彼が11歳の頃に亡くなります。歌詞には亡くなってから7年後、そして20年後の現在(※曲が書かれた2003年頃)の描写があり、亡くなった当時はもちろん、その20年後、大人になってからも、その深い悲しみの中にいたことがうかがえます。
ビリーはインタビューで
『何年も親父について書くことを避けてたけど、ついに前に進めた気がする』
と答えていることから、曲を書いたことによってようやく少しその悲劇を受け入れることができたのかもしれません。
和訳
ここからは歌詞の和訳を載せていきます!
本文はこちらからご覧ください。
Green Day – Wake Me Up When September Ends Lyrics | Genius Lyrics
【和訳】
夏は来て、そして去って行った
いつまでも無邪気でいられない
*9月が終わるまで起こさないでくれ
親父がいなくなった時みたくあっけなく
7年はあっという間に過ぎていった
9月が終わるまで起こさないでくれ
また雨が降ってくる
あの星から降ってくるんだ
痛みでびしょびしょに濡れて
そうして今の俺たちになった
*いつでも思い出すわけじゃないけど
でも 失くしたものは絶対忘れない
9月が終わるまで起こさないでくれ
夏は来て、そして去って行った
いつまでも無邪気でいられない
9月が終わるまで起こさないでくれ
*ベルが鳴り響く
春が始まった時と同じように
9月が終わるまで起こさないでくれ
また雨が降ってくる
あの星から降ってくるんだ
痛みでびしょびしょに濡れて
そうして今の俺たちになった
いつでも思い出すわけじゃないけど
でも 失くしたものは絶対忘れない
9月が終わるまで起こさないでくれ
夏は来て、そして去って行った
いつまでも無邪気でいられない
9月が終わるまで起こさないでくれ
親父がいなくなった時みたくあっけなく
20年はあっという間に過ぎていった
9月が終わるまで起こさないでくれ
9月が終わるまで起こさないでくれ
9月が終わるまで起こさないでくれ
*1 Wake Me Up When September Ends
直訳は「9月が終わったら起こしてくれ」ですが、そう日本語にすると「起こして」の意味合いが強まるかと思い、あえてこう訳してみました
*2 memory restsは「思い出は消えていくけど」という訳もあるようですが、restは休ませるという動詞なので、記憶を休ませている=思い出さない時もある・・・と訳しています
*3 Ring outは文頭なので本来命令形なのですが、「思い入れのある秋もそうでもない春も、周りにとっては何の感慨もないように、繰り返し淡々と過ぎていく」というようなニュアンスなのでは・・・?と勝手に推測し、そのままの形で残しています。
ちなみになぜ春と秋なのか考えたのですが、「7年後」が18歳だとすると高校生、アメリカの高校は2期制・・・ということで、ベルというのは新学期を知らせる始業の鐘のことなのでしょうね。
分析と考察
パンクバンドの楽曲は構成や歌詞などシンプルなものが多い印象ですが、この曲も同様。このシンプルさが曲のメッセージをダイレクトに伝えてくれますし、飾り気のなさがかえって悲しみの深さを想像させてくれます。
7年後、そして20年後の描写がさらりとあることで、大きな悲しみをこうして表現して、ほんの少しでも昇華させるまでに至ったんだな・・・という奥深さもあり、本当にさりげないのですが、大人であればあるほど想いのこみあげてくる歌詞となっています。
イントロのアコギのリフもとても印象的ですよね。曲の主題だけでなく、到来する秋のしんみりした雰囲気も感じさせます。
また個人的には”Here comes the rain again・・・”のフレーズがとても好きです。
「あの星から」というのはどこかで星になったかもしれないお父さんがいる方向から、という意味で、濡れるというのは涙を表しているのかな・・・と勝手に思いました。(亡くなったら星になる、という価値観がアメリカにもあるかどうかはわかりませんが・・・)
メッセージばかりでなく、各所に散りばめられた比喩表現もすてきな曲です。
アウトロ
夏も良い季節でしたが、秋もとても素敵な季節。
この曲を聞いてほんの少ししんみりしながらも、これから少しずつやってくる秋のことを少しだけ想像してみるのはいかがでしょうか?🍁
私はこの秋、よりいっそう音楽に打ち込みたいと思います♪
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
次回の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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