中学生の頃からのAqua Timezファンです。
活動中はもちろん解散ライブも行ったし、
その後は解散が受け入れられないあまり、
曲をほとんど聞けていません。
そんな朝飛び込んできたこのニュース。
すんごい動悸です。
活動は2025年の1年間限定のようですが、
ライブも新曲もあるとのこと!!!
盛り上がっていかねばなりません。
今回はそんなAqua Timezの
- 誰もが知る名曲のさらに良い部分
- 隠れた名曲
をいっぱい語っていきます!
今からでも遅くありません。
Aqua Timezをいっぱい好きになってください。
誰もが知るあの曲のこんな良さ
「虹」
ドラマ「ごくせん」で大ブレイクした曲ですが、「サビしか知らない」という方も多いのでは。
実はこの曲が言いたいのは「とにかく大丈夫だよ」ということではないのです。2番サビの歌詞をご覧ください。
巡る季節のひとつのように
悲しい時は 悲しいままに
引用元:Aqua Timez 虹 歌詞 - 歌ネット
「虹」というのは単にきれいなものの象徴ということでなくて、悲しみを受け入れた時にはじめて現れる真に美しいもの、という意味なんです。
太志くんの書く詞は本当に繊細で、前向きな曲が多い印象があるのですが、乱暴にポジティブを振りかざすようなことはしません。
悲しみや孤独といった感情、それを抱えた人をけして置いていかないのです。
「決意の朝に」
とりあえず全現代社会人に聞いてほしい。
泣いちゃうよ。保証する。(すな)
「辛い時 辛いと言えたらいいのになぁ」のフレーズは本当にその通りですし、『辛い時ほど辛いと言えない』という考え方をこんなにシンプルな歌詞に落とし込むのはそれだけで天才。
また、この曲は抽象表現もスゴイのです。
心の奥の奥 閉じ込めてた本当の僕
生身の36度5分
飾らずにいざ we don't stop引用元:Aqua Timez 決意の朝に
「素顔の自分」を表現する「生身の36度5分」という例えがもうカッコ良すぎるし、それぞれのフレーズできれいに韻を踏んでるのもリズムが良い。
曲的に大サビ直前のアコギとボーカルだけになるパートもグッときますし、曲全体通して聞こえてくるアコギの弦を指がなでる「キュ」という音も最高です。
「等身大のラブソング」
このレゲエのリズム(Aメロギターのン・チャッ、ン・チャッてやつ)をJ-POPに持ち込んだのがもうスゴイ。
この曲も単に恋の歌というのでなく
「人間ってそんな立派なものかい
人生ってそんなかっこいいものかい」
誇れるものばかりじゃないさ 人間だろう
全部抱きしめてほら顔上げなよ
と、ものすごく深い愛の歌なんですよね。
あとこの曲ではぜひ動くベースのおもしろさも感じていただきたい!
バンドサウンドだとどうしてもベースが聴き取りづらいのですが、Aqua Timezの曲のベースはメロディックで、ベース単体で聞いてもエモいのです。
バンドコピーも楽しいですよ!
「千の夜をこえて」
この曲ではギターの大ちゃんの美しい旋律が堪能できます。
サビ前半のストリングスもスケールが大きくて良いのですが、サビ後半や間奏、Aメロで聞こえてくるアルペジオはそのていねいさと音のきれいさで、ボーカルや歌詞を最大限引き立てながらも、繊細な感情を見事に表現しています。
あとやはりラスサビの「怖くたって 傷付いたって」でボーカルラインが上がる部分は気持ちをぐっと持ってってくれます・・・。
バラード的な静の曲調の中に、突き動かされるエモーショナル、動を隠し持っている曲です。
「ALONES」
”alone”に複数形の-sをつけるという発想よ。
「世界のあちこちにいる独りぼっちの君たちへ」の表現として最適解すぎます。
Aqua Timezの曲は悲しみや孤独に焦点を当てたものが多く、しかも、その表現がとても繊細です。
思いっきり泣きたい時、Aquaの曲は味方になってくれるはずです。
あとこれ、実は間奏にあるラテンぽいパートがめちゃカッコイイのです。
当時のJ-POPシーンを代表するロックバンドでありながら、そのアイデンティティに甘えることなく、あらゆる音楽要素を取り入れようと試みていたのだと思います。
ちなみにベスト盤の際にはリアレンジされているようですが、おすすめは初期バージョンです。
ファンのみぞ知る隠れた名曲
「ハチミツ~Daddy, Daddy~」
ガチファンとまでいかなくても、Aquaをわかっているヤツはたいてい「好きなんだよね」とこの曲の名前を挙げてくれます。
それくらい良い曲。
太志くんが、小さい頃に亡くなった、自身のお父さんに宛てて書いた曲です。
明るく軽やかな曲調の中にも切なさがともっていて、歌詞を読みながら聞くと泣いてしまいそうになります。
Aqua Timez ハチミツ ~Daddy,Daddy~ 歌詞 - 歌ネット
大好きだよ、今でも大切に思っているよ、など直接的な言葉は出てこないのに、親子の深い愛情を感じられる曲です。
「アスナロウ」
もうとりあえず聞いて。お願い。
もうヤバイから。(どうした?)
ラップもサビの曲調も超カッコよくて、極めつけの「This is love」でトドメを刺されるのに、これなんでバズらなかったんだろう。
不思議でなりません。
ラテンぽい曲調もスラップベースも暴れる鍵盤も本当に最高。
バラードや繊細で優しい曲だけじゃない、こんなにカッコイイ曲もやれるんだぜ!を思い切り表現してくれた神曲です。
「MASK」
孤独の辛さを表現するのがうまいAqua。
この曲はその真骨頂です。
「孤独」というとなんだかカッコよく聞こえるんですが、Aquaが焦点を当てているのはそういった漠然としたものではなく、もっと身近でさりげないものです。
人と話していてもうまく入り込めなかったり。
上履きを隠されたり。
それを誰にも言えなかったり。
身近でさりげないけれども、残酷で苦しいものです。
この頃のAquaは『独りぼっちなのは、これから誰かとわかりあって一つになるためだ』という考えが根底にあったように思います。
悲しみを悲しいまま受け入れる姿勢は変わらず、その先の展望まで見通すようになったんだな・・・と勝手に感心していたのを思い出します。笑
人とうまく付き合うのが苦手な方にぜひ届いてほしい。
「Perfect World」
幸せのあてはないけど
どこか遠くへ行きたかった
アコギとボーカルのみで歌われるこの言葉。
ものすごく沁みます。
他の曲を聞いてみても、こうしてアコギとボーカルのみの曲やパートってほとんどないのです。
だからこそ、この曲の重みや、意味合いの深さがわかります。
宛ても無く悲しい時、自分の中で消化できないつらさがある時に聞くと、ものすごく救われた気分になります。
音楽は薬でもあるんだな・・・と思える1曲。
よく聞くと、終盤のドラムはマーチのようになっています。
マーチとは行進曲。
進んでいこう、という前向きなメッセージを感じます。
「奏であい」
コア中のコア。
Aqua Timezのファンでも、知らない人の方が多いのでは・・・。
「Velonica」のカップリング曲です。
Velonicaとは打って変わってしっとり落ち着いた曲調となっていて、ささいなすれ違いを繰り返し、やがて道を分かってしまう2人を描いています。
優しく切ないメロディーと、想い合っているのにあまりにもうまくいかない2人の様子に、何度聞いても胸を締め付けられます。
大人になればなるほど、ほろ苦さが実感できる仕様です。(つらい)
違う味のアイスを買って
こうかんこする
君は僕の、僕は君の、
選んだ味を欲しがる
どう転んでも上手くいかなさそうすぎる・・・。
Aqua Timezの曲としてはめずらしいほど不健康で惰性的な歌詞なのですが、その不完全さ、そしてメロの美しさが聞いた人を離さない名曲です。
シングルなら安いし、ぜひ買って聞いてほしい。
まとめ
デビュー20周年に向けて再結成。
活動期間は1年間。
この1年間めちゃくちゃに楽しんで、笑って泣いて、そして活動を終える2025年末には、今度こそAqua Timezにきちんとお別れをしようと思います。
そのために、ブログでもAqua Timezについていっぱい取り上げていこうと思います!
1曲でも、1フレーズでも好きになってくださったらうれしいです。
お読みいただき、ありがとうございました!
次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!