イントロ
聞いたことはあるけどピンとこないジャンル名シリーズです。
今回はR&Bについて掘り下げていきます!
- 年代でまったく違う音楽?!
- 誰もが知ってるあのR&Bレジェンド
- あのヒット曲由来で結婚した?!
など、あらゆる角度からR&Bを見ていきます。
きっとお気に入りの1曲がみつかるはず。
どういう音楽?
特徴
- 繰り返しのビート
- リズミカルな楽器隊
- アンニュイな(ブルースっぽい)メロ
こういった特徴を持っているR&Bは、いまやロック・ヒップホップと並ぶ一大ポップミュージックです。実は身の回りにあふれています。
アメリカのチャートを見ているとテイラー・スウィフト以外はほぼR&Bかヒップホップなんじゃないかと思えるほど。(※誇張を含みます)
今回は海外アーティスト中心にご紹介しますが、日本でも藤井風さんやVaundyさん、宇多田ヒカルさんや平井堅さんなどがR&Bの代表アーティストです。
個人的意見ですが、
- 横ノリしやすい
- リズムが印象的
- 歌もの
こう感じたらもうR&B!という感じがします。
言うほどブルースか??
R&Bと聞いてまず連想するのって
こういうのだと思います。
では、こちらはどうでしょう?
「え、違くね?」となった方がほとんどだと思います。
だがしかし、これが元祖R&B!
1960年代にアフリカ系のアメリカ人が演奏していた音楽、それがのちにR&Bと呼ばれるものの始まりです。
お聞きの通り、当時はかなりブルースの色合いが濃かったようです。こちらのほうがリズム&ブルースの名に近いような気がします。
今のR&BはR&Bじゃない?
1970年代に入り、ソウル・ファンクと呼ばれる別の音楽と融合したものが現在のR&Bです。
R&Bもふくめたこの3つは似ているので、CD屋さんでも「R&B/ソウル」のようにまとめられていることも多いのですが、それぞれ
- リズミカルな楽器陣
- ゆらぎのないリズム
- やや複雑なコード進行
- 歌もの
ソウル
- 感情を表す激しいボーカル
- ゴリゴリ歌もの
- シンプルめなコード進行
- 基本ボーカル主体
ファンク
- ゆらぎ・ノリが大切
- 16ビートが入るなど、ジャズ的要素も
こんな違いを持っています。
ソウル・ファンクと融合して、だいぶ元のR&Bから遠ざかった現在のR&B。
従来のR&Bと区別して、”ブラック・コンテンポラリー(現代的なブラックミュージック)”と呼ばれることもあります。
R&B名曲集
ここからは各年代の名曲をご紹介します!
言わずもがな、世界には数えきれないほどのR&Bの名曲があります。
「このR&B、好きかも・・・!」となったら、ぜひ年代・アーティストから深掘りして、いろんな曲にふれてみてくださいね◎
甘やかな1960-1970年代
1.Rainy Night In Geogia/ブルック・ベントン
ゆったりしたい時にピッタリの1曲。甘やかでありつつ、郷愁も感じます。
これは後年のR&Bにも通じるところですが、R&Bの男性アーティストってみんな声が甘く響きますよね・・・!
2.Try A Little Tenderness/オーティス・レディング
こちらもレコードで聞いたらウットリしてしまいそうなムード。
ギターやシンセのサウンドにはロックバラードみも感じますが、次第に強まるリズムはやはりR&B。
気付けばノッてしまっている不思議な曲です。
3.Let It Be/アレサ・フランクリン
アレサ・フランクリンはレディ・ソウルとも呼ばれたR&B・ソウルの女王です。
代表曲は他にもありますが、あえて誰もが知っているこの曲のカバーをぜひ聞いてみてください。
ブラックミュージックでなかった曲も、ソウルフルに、彼女の曲かのように歌い上げるすごいパワーを持ったシンガーです。
4.Me and Mrs. Jones/ビリー・ポール
ちょっと現代のR&Bらしくなりました!また、ゴスペルの色も強い1曲。
ドッ、ドカッ、と鳴るドラムのリズムが心地よく、水にたゆたうようです・・・。
5.Hot Staff/ドナ・サマー
一時期この曲、CMでめちゃくちゃ聞いた気がします。
力強く、聞いていると無敵になれそうなこの曲も1970年代後半の曲。50年近く前にリリースされたとはとても思えません・・・。
サンプリングとかしたら再バズリしそう。
ポップレジェンド参戦の1980年代
1.Human Nature/マイケル・ジャクソン
R&Bとなったらこの人は欠かせない!
キング・オブ・ポップこと、マイケル・ジャクソンです。
お恥ずかしながら歌をきちんと聞くのは初めてなのですが、歌のすべてのパーツをていねいに表現する方なんですね・・・。
息遣いひとつにも、表現を感じます。
2.What's Going On/マーヴィン・ゲイ
R&Bにただよう余裕とか色気ってなんなんだろう・・・と考えていたのですが、この心地よいリズミカルさがそれを演出している、という部分もあるのかもしれません。
サウンドのおしゃれさもあいまり、日曜の朝にゆったり楽しみたい1曲です。
3.Ribbon in the Sky/スティーヴィー・ワンダー
さきほどの”What's Going On”が日曜の朝なら、こちらは土曜の夜、趣味のいいレストランで・・・といった雰囲気です。
このムーディーさがけしてキザにならない、スティービー・ワンダーの説得力のある唄声がステキ・・・。
4.Purple Rain/プリンス&ザ・レヴォリューション
サビもさることながら、語りかけるような歌い出しがとても、とてもシビレます・・・っ!
音数が多いわけでもなく、全体的にシンプルな曲なのに、なんて雰囲気のある曲なんでしょうか・・・。
5.Happy/SURFACE
このクラップの感じ、とてもR&Bっぽい・・・!
ベース音のシンコペーションが印象的なノリのよいリズムもいいカンジ。
スローなR&Bは総じて聞き心地が良いですね!いつまでも体を揺らしていたいような。
誰もが知ってる曲~最近のヒットまで。2000年以降
1.Crazy in Love/ビヨンセ
聞けば誰でもわかる名曲!ビヨンセの代名詞のような楽曲です。
この曲でコラボしたビヨンセとJAY Zは、のちに結婚しました。二人とも、現在もアメリカの音楽業界の第一線で活躍しています。
ノリノリになれる曲第一位といっても過言ではないかも!聞けば自然と強気になれるような気がします。
2.No one/アリシア・キーズ
あのビヨンセをチャートで抜いたほどの人気を誇ったのがこのアリシア・キーズです。
No Oneはスローなリズムが楽しめる曲でありながら、彼女の歌の表現力も光る名曲。
3.Run It!/クリス・ブラウン
ソウル・ファンクと融合して変化をとげたR&Bですが、このところはヒップホップとの融合もよくみられますね!さらなる変化を遂げている最中なのかも。
この曲もそうで、クリス・ブラウンのよい声と共に、ちょっぴりダウナーな雰囲気も味わえる仕様となっています。
4.Blinding Lights/ザ・ウィークエンド
この人も現在USチャートを荒らしまくってる席巻している方ですね!
このBlinding Lightsも何週もチャートに残っていました。
聞いてみるとYMOのような、80年代のシンセポップのようなサウンドに驚きます。
近年「レトロブーム」のような形で、こういうサウンドが再度流行しているのでしょうね!
ちなみにこの方、別のアーティストと混同しないよう、本来のスペルからeを抜いた”The Weeknd”と表記をしているようです。
5.Kill Bill/シザ
2020年のR&Bを語る上で、この方を外すことはできないでしょう!
リズムもさることながら、どこかアンニュイで退廃的な雰囲気も味わうことができるKill Billは、ブルースの要素をしっかり受け継いだ、まさにリズム・アンド・ブルースと言えると思います。
元カレに復讐を誓う女性の楽曲、ということで映画キル・ビルになぞらえてあるのでしょう。超個人的な楽曲って大好き。
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
R&Bはリズムもメロディーラインも楽しむことができて大好きです!
個人的にはNo OneやKill Billのようなどこか切ない気持ちになる楽曲が好きなので、今度はそういったR&Bを集めてみようと思います♪
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!
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