オアシス再結成!!!
ファンの方が「まさかこんな日が来るとは・・・」と喜びに打ち震える一方、オアシスを聞いたことがない、もしくは知らない方は「なんでこんなに盛り上がってるの?」と不思議に思っているかもしれません。
イギリスを代表するバンドの再結成なので盛り上がらないわけはないのですが、それ以上にこんなに界隈がざわついているのは、オアシスというバンド独特の理由があるのです。
今回はオアシスを知らなかった人に向けて、オアシスがどんなバンドなのかを説明していきたいと思います!
読み終わる頃にはあなたも、「そりゃすごい再結成だ・・・」と思わず生唾を飲み込んでしまうはず。
オアシスとは
イギリスの伝説的バンド
オアシスは1991年、イギリスのマンチェスターで結成されたロックバンドです。
中心になったのはギャラガーという2人の兄弟。兄のノエルがメインで曲を書き、弟のリアムがボーカルを務めています。
ビートルズの影響を色濃く受け、ビートルズ以降90年代のイギリス・アメリカ、そして世界中のロックシーンを熱狂させました。
エッジの効いたロックサウンドでありながら馴染みの良いフレーズも美しく、詩的な歌詞も人々の胸を打ちます。
彼らの敬愛したビートルズと同じく、世代を問わず心をつかむ名曲ばかりです。
代表曲はもはやイギリス国歌
あまりにも人気がありすぎて、彼らの代表曲”Don’t Look Back In Anger”は「もはやイギリス国歌」といわれることも。
電車内で乗客たちが大合唱・・・という動画も話題に。
これ大好き。
日本人にとっての「上を向いて歩こう」みたいな感じでしょうか。
誰もが口ずさめる国民的ロックバンド、ということですね。
奇跡の再結成!!!
そんなオアシスが解散から15年の時を経て、2024年、電撃再結成!
2025年には結成の地マンチェスターやロンドンなど、イギリス各地をまわるライブツアーを行うことも決定しているそう。
オアシスは公式に
The guns have fallen silent.
The stars have aligned.
The great wait is over.
Come to see.
It will not be televised.(銃は静かになった。
星は並んだ。
長い沈黙が終わる。
見に来いよ。
テレビ放映はしない。)
というコメントを残しています。
こんなに待たせて騒がせてからのこのコメントっていうのがまた憎いほどカッコイイ。笑
おそらくイギリスだけでなく世界中をまわるでしょうが、来日はあるでしょうか・・・。あれ・・・!!!
再結成がどうすごいのか
さて本題です。
世界で1番〇〇な兄弟
イギリス、そして世界中を魅了した伝説的ロックバンド・オアシス。
バンドの中心になったのはソングライターの兄・ノエルとボーカルの弟・リアム、このギャラガー兄弟だったと書きました。
しかしこの兄弟、とにかく仲が悪かった。
始まりは’94年、ツアー中にリアムがドラッグを吸っていたことを知ったノエルが激怒、激しい罵りあいと殴り合いに発展したこと。
それ以降、ことあるごとに罵倒とケンカを繰り返して、2人の仲はどんどん険悪になっていきます。
ケンカの末にライブをキャンセルすることもしばしば。
挙句の果てには楽器で殴り合ったり、お互いのギターを壊したり、ついには民事裁判に発展したことも・・・。
ついに業を煮やしたのか、2009年、兄のノエルがオアシス脱退を表明。
これがオアシス解散の決定打となりました。理由はたくさんあるのでしょうが、不仲は間違いなくそのうちの大部分を占めているでしょう。
その後もメディア上でお互いを罵りあったりと、解散後ももはやお家芸と呼べるような仲の悪さで、「世界一仲の悪い兄弟バンド」と呼ばれるほど。
こんな想像を絶する仲の悪さなので、オアシス再結成という事実が「伝説のバンド再結成」ということ以上に大きく取り上げられることになったのです。
本当に大丈夫ですか???
このようにバンド活動中も解散後もあまりにもギャラガー兄弟の仲が悪く、もはや若干ネタみたいになってしまっているほどでした。
ですので、コアなファンほど公式の発表があっても『本当に大丈夫か???』と疑心暗鬼になっているようです。笑
ケンカしてライブを前日キャンセル・・・ということも過去実際にありましたし、もしチケットが取れても、当日始めるまで実感が持てなさそう。
2人とももういい大人ですしさすがに無いとは思いますが、彼らは大人である前にロックバンドでありオアシスなので、万が一があってもあまり驚きはないかも・・・。
オアシスの名曲たち
最後はそんなオアシスの名曲をご紹介!
仲は悪いですが、曲の良さは確かです。
聞いたことがなかった方も、この機会にぜひオアシスのカッコよさを味わってみてください。
Don’t Look Back In Anger
これが一番有名なんじゃないかな。電車内で大合唱されていたやつです。
Don't look back in angerは「憎しみで過去を振り返るな」みたいな意味で、そのタイトルから反戦デモに用いられることも多い曲です。
Her soul slides away
”But don’t look back in anger"
I heard you say(彼女の魂は離れていく
「でもどうか思い出を
怒りにすり替えないで」
君はそう言った)
もうこれだけで胸がぎゅっとなりますし、ラスサビに近づくにつれ声が重なり、ボルテージが上がっていく展開に、エモーショナルが止まりません・・・。
これはあれこれ説明を読むより、聞いてもらうしかない気がする・・・!
Whatever
ストリングスをバックにした、広大で爽やかな空気を感じさせるサビが特徴的なWhatever。
日本では車のCMにも使われました。
"I'm free"という歌詞にぴったりの解放感を曲調に感じさせます。
また一方で、こんなに美しく清潔感のあるメロディであっても、
"Whatever I like,
if it's wrong or right, It's alright"(俺が何を好きでも、
それが良くても悪くても、
それでいいのさ)
こんな風に、歌詞にはロックの反骨心をしっかり感じます。
ちっとも良い子じゃないオアシスが好き。
Live Forever
私が洋楽を好きになったきっかけの曲です。
編成も構成も本当にシンプルなのですが、"You and I gonna live forever(君も俺も永遠に生き続ける)"という歌詞との化学反応なのか、高尚さを感じるんですよね。
全体的に明るく伸びやかで、シリアスなのは間奏やアウトロのギターソロなど楽器パートだけ。そこも何か、清濁を飲み込んで明るい部分だけを届ける、みたいな、何か尊いもののエネルギーを感じるのです。私だけかもしれない・・・
ちなみにこの曲のギターソロ、アジカンの「E」でも流れていました。
↑残念ながらこの中にフレーズはないので、お手持ちの音楽サービスから聞いてみてください・・・!3分14秒くらいからです。
ゴッチにとって、Live Foreverはバンドをやりたいと思ったきっかけの曲だったそう。
当時、オアシスが多くのロックキッズに影響を与えていたことがわかるエピソードです。
Wonderwall
こちらは少し寂しげでアンニュイな雰囲気を感じるナンバー、Wonderwallです。
激しくてもセンチメンタルでも、曲調にあった、そして洗練されたきれいなメロディを展開できるのがオアシスのすごさだと思います。
Wonderwallは曲を書いたノエルの造語で、「自分を唯一守ってくれる不思議な壁」、というような意味合いのようです。
こういった言葉のセンスもノエルの曲の良さ。
Slideaway
最後はギターロックなサウンドを!
イントロやサビ前までの歪んだギター、その音が作り出すアングラな雰囲気が最高にカッコイイのです!一度聴いたら耳を離れない・・・!
そこからのサビの解放がまたたまらん・・・!
個人的にはオアシスの中でトップ3に入るほど好きな曲です。時々ふと思い出して「アレ聞きてえな~」となるやつ。
まとめ
- オアシスはイギリスのレジェンドバンド
- もはやイギリス国歌といえよう
- ギャラガー兄弟が中心
- が、2人は壊滅的に仲が悪い
- ゆえに再結成は奇跡に近い
- 曲は超良いので一度聞いてみて!
学生時代からオアシスが好きな身としては、本当によく再結成したな、またケンカしないといいけどな・・・と思ってしまうレベル。
ですので、どうかこの貴重な貴重な機会に、2人がケンカしてまた解散してしまう前に、オアシスの良さにぜひ触れてみてください!
きっとその美しいメロディとロックの魂が、あなたの心を揺さぶるはずです。
お読みいただき、ありがとうございました!
次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!
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