オリヴィア・ロドリゴの曲に出会ったのは去年でしたが、今年に入ってからというもの、さらに頻繁に聞くようになりました。
これから日本でもさらに有名になる気がする!
ので、今回はオリヴィア・ロドリゴの曲のうちで私が最も好きな「ヴァンパイア」を中心に書いていきます!
オリヴィア・ロドリゴとは
オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)は、アメリカ・ロサンゼルスの女性シンガーソングライターです。
幼い頃からギター・ピアノ・ボーカルのレッスンを積み、子供の頃から作曲活動を始めていたそう。
10代の頃にはディズニーチャンネルで女優として活躍した過去もあります。
アメリカにおいて、ディズニーチャンネルは女性アーティストの登竜門のようなイメージがあります。マイリー・サイラスもそうですね。
日本でいうおはガールみたいなものだろうか・・・違うか・・・。
AL・『ガッツ(GUTS)』
2023年5月に1stアルバム『サワー(SOUR)』が大成功したロドリゴは、早くも同じ年の9月に、2ndアルバム『ガッツ(GUTS)』をリリース。
『サワー』に引き続き音楽プロデューサーのダン・ニグロとタッグを組んで制作されたこのアルバム。
感情豊かな表現は21歳相応な無邪気さも感じますが、単なる21歳ととどめておくにはあまりに繊細なものもあり、人間的な魅力を深く感じさせる1枚です。
楽曲「ヴァンパイア」
歌詞の内容
”Oh bloodsucker, famefucker
Bleeding me dry
like a goddamn vampire”(あの吸血動物め、
名声と寝たがるバカめ、
カラカラになるまで私を吸い尽くした
まるで吸血鬼みたいに)
自分を利用するだけ利用した誰かに対する痛烈な批判、それを最初から見抜くことができなかった自らに対する後悔がつづられた曲です。
批判と後悔が主旨ではありますし、序盤はシリアスな雰囲気を感じます。
が、曲とあわせて聞くとあまりしんみりとはしていないのが面白いところ。笑
音楽の面白さでもありますね。
曲について
ピアノコードのイントロがとても印象的な1曲。
次第に上り詰めるボーカルラインも非常に美しく、切々としたものを聞き手に感じさせます。
このシリアスな雰囲気を貫くバラードなのかと思いきや、そうではない強かさがロドリゴ。
4つ打ちのバスドラムがシリアスを吹き飛ばすかのように高揚感を高め、続くビートやSEも美しいピアノコードやボーカルラインとまざりあい、この曲の確かな『強さ』として存在を強めていきます。
このマイナスな経験をマイナスのまま終わらせない、あくまで美しい音楽として昇華させ、そして立ち上がる、というのがロドリゴのカッコイイところです。
曲調としても、しんみりのまま終わらせない、4つ打ちやエレクトロなアレンジでポップにしてやるぜ、と徐々に盛り上がってくる展開がそれを感じさせます。
しかもそのアルバムをきちんと成功させるというね・・・。
アメリカの女性シンガーソングライターって、ヒップホップとしのぎを削るだけあって、マインドが強いですよね。湿っぽくない。
そしてこうしたマインドの強いアーティストはたいてい音楽性に遊びや挑戦を取り入れるのが大好きなので、音楽性を見ても多彩で面白いことが多いです。
ロドリゴはさらに声もメロディーフレーズも美しく、これからも活躍から目が離せません・・・!
お読みいただき、ありがとうございました!
次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!