今日の1曲:
迫力がスゴイ「みずいろの雨」
この時期、桜が咲きそうになるといつも雨が降るような気が・・・。
でもしかめっ面をしていても仕方ないので、どうせなら雨を楽しみましょう!
ということで、今日は八神純子さんの「みずいろの雨」をご紹介します。
本当に「みずいろ」か?というくらい迫力を感じる曲。
なんならビビッドみを感じるほど。
緊迫感のある音選びがイイ!
「私の肩を抱いてつつんで降り続くの」のあと、一音ずつ上がっていくボーカルがシビれます!
ラ→シ→ド→ド#と上がっていきますが、このうちシとド#は音楽理論的にはめずらしい音使いです。
少しずつ上がっていくさまにテンションも上がりますし、これらの不安定な音がメロディにシリアスさも与えていますよね。
この曲全体の要ともなっている、印象的なフレーズです。
メロディの音選びって大事なんだな・・・というのを実感させてくれます。
ムード×サンバ
メロディの運びやマイナー調の雰囲気はムード歌謡っぽさがあるのに、バックのタイコの音色やベースのリズムには南米の音楽のようなノリの良さがあります。
色っぽく切なくもそれでは終われない、情熱的な雰囲気をかもしだしていますよね・・・独特!
後世に残るのは「ミックスジュース」?
最近気付いたのですが、後世に残るような名曲って、さまざまな要素が掛け合わされていることが多い気がします。
この曲のようにムード歌謡とサンバが掛け合わされているとか、今流行りのアーティストを起用しているけど、サウンドは何十年も前の流行にそっくり、とか・・・。
あらゆるインプットをして、引き出しにして、それらを曲の中でミックスさせる。
こういう手法が、楽曲を他より複雑で、奥深いものにするのかもしれません。