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ボーカルで即興?!ジャズボーカル女王サラ・ヴォーン【バードランドの子守歌、ラヴァーズ・コンチェルト等おすすめも】

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イントロ

ジャズといえば、その場でフレーズを作り出し演奏する即興演奏!
しかしこれを、なんとボーカルでやってのけたシンガーがいました。
その名も、サラ・ヴォーン

今回は女性ジャズボーカリスト御三家にも数えられる偉大なミュージシャン、サラ・ヴォーンについて特集していきます!

  • いや曲知らんしな
  • まずジャズもわからんし
  • 小難しい説明は萎える

こう思ったみなさん、安心してください。
サラ・ヴォーンもジャズも一度も聞いたことがなくても、音楽用語なんてわからない・好きじゃなくても、この記事も、サラ・ヴォーンの音楽も楽しむことができます

ぜひ気軽に、サラの素晴らしい歌声にふれてみてください♪

 

もくじ

 

女性ボーカリスト・・・?

まずはこちらをどうぞ。

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メロディ自体は誰もが聞いたことがあるはず。
そう、バッハのメヌエットです。

この「ラヴァーズ・コンチェルト」は1965年にポップスの曲として制作・リリースされたもので、以後あらゆるジャンルのミュージシャンによってカバーされ、スタンダードナンバー(=時代を越えて受け継がれる定番曲)となりました。

このサラ・ヴォーンの歌も、そのカバーのひとつです。

 

え、男性じゃないの?」となりませんか?
そうなんです。サラ・ヴォーンめちゃくちゃ音域が広い。3オクターブを自在に行き来するほどの音域を持ち、これはオペラ歌手に匹敵するほどだそう。

 

その広い音域と美しいビブラートからくる表現力に思わずうっとりしてしまいますよね・・・!しかし、サラ・ヴォーンのスゴさはこれだけではないのです。

 

サラ・ヴォーンとは

興味を持っていただいたところで、サラ・ヴォーンのご紹介をします!

 

どんな人?

サラ・ヴォーンアメリカの女性ジャズボーカルシンガー。1924年に生まれ、1942年に歌手になります。

彼女は同じく歌手のビリー・エクスタインに大きな影響を受けていました。彼の音楽との出会いが、サラ・ヴォーンの音楽性を決定づけることになります。

 

ビリー・エクスタイン?

このビリー・エクスタインは、大きなバンドに当時の若手ジャズミュージシャンを集め、ビバップという、当時としては新しいジャズの形態で演奏を行っていました。

 

このバンドにはアート・ブレイキーチャーリー・パーカーマイルス・デイヴィス、そしてサラ・ヴォーンと、後世にまで名を残すような偉大なジャズミュージシャンたちが名を連ねており、ビリー・エクスタインは後のジャズシーンを作り出した立役者と言っても過言ではありません。

 

ビバップ??

ビバップとは、即興演奏を行い、ダンスのための音楽ではなく、演奏者自身が演奏自体を楽しむことを目的とした音楽です。

 

ジャズと聞くと「即興!アドリブ!」とつい思いがちですが、最初からアドリブをメインとしていたわけでなく、ジャズというジャンルが研ぎ澄まされる過程でアドリブという手法を獲得したのですね・・・!

 

ボーカル×ビバップ

ビリー・エクスタインからビバップという着想を得たサラ・ヴォーンは、持ち前の歌唱力を生かし、アドリブをボーカルで再現する、という手法を生み出しました。えー!

 

Q.歌詞を必要とするボーカルで、どうやって即興を・・・?

 

彼女はフェイク(歌詞の合間のAh~とかOh~など)やスキャット(ダバダバ・・・やシュビドゥバ・・・など)を使うことによって、ボーカルにおいてもビバップを再現することに成功したのです。これはジャズボーカルにおける大きな発明でした。

 

ちなみに、やってみるとわかりますが、「Ah~とかダバダバ~を入れればいいのね」とわかっていても、なかなかアドリブで歌えるものではありません。

楽器演奏でもそうですが、アドリブというものを違和感なく演奏するには、理論や技術の習得が必要不可欠です。

サラ・ヴォーンビバップをボーカルに掛け合わせる発想力はもちろん、それを体現できるだけの知識、そして歌唱力を持ち合わせていた、ということですね。

 

おすすめの曲5選

ここからはサラ・ヴォーンのおすすめの楽曲を5つ選んでご紹介します!

1.ラヴァーズ・コンチェルト

冒頭でご紹介しましたが、もうこれが好きで好きで泣

 

"You'll hold me in your arms
And say once again you love me
And, if your love is true
Everyting will be just as wonderful"
(あなたがわたしを腕の中に抱いて
そして愛してるって言うのよ
もしその愛が本物なら
すべて何もかも、素晴らしいものに思えるわ)

引用元:Sarah Vaughan – A Lover's Concerto Lyrics | Genius Lyrics

 

あの甘やかな声がこんなに幸福な言葉を歌い上げているのかと思うと、多幸感で泣けてきます・・・。

 

 

2.バードランドの子守歌

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ラヴァーズ・コンチェルトを聞いた後だと「え、同じ人・・・?」と思わずアーティスト名を二度見してしまいます笑

 

サラ・ヴォーンって、音のつなぎがとてもなめらかですよね・・・!そんな彼女の甘く柔らかい印象が堪能できる1曲。

 

 

3.枯葉

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サラ・ヴォーンビバップが炸裂しているのがこの曲!

 

「枯葉」というタイトルからは想像つかないほどせわしなくスタイリッシュ、そしてクール!!!先の2曲とは全く違った魅力で虜にしてくれる楽曲です。

後年に発表した曲ですが、1mmも衰えを感じさせないところがさすがです・・・。

 

 

4.Courage

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こちらはブラジルのトップミュージシャンたちとコラボしたアルバム、”I Love Brazil!”に収録された1曲。

南国感漂う楽器勢にも全く負けていないサラ・ヴォーンの力強い歌声に脱帽です。不思議とマッチしてるし!

 

サラ・ヴォーンはジャンルにとらわれず、さまざまな曲調の音楽に挑戦し続けました。その探求心も魅力のひとつです。

 

 

5.イエスタデイ

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何を隠そう、ビートルズのカバーです!

サラ・ヴォーンは他にもカーペンターズマーヴィン・ゲイのカバーなど、ロック、ポップス、R&Bと、さまざまなジャンルの曲を歌いました。この時代にジャズシンガーがポップスをカバーするのはめずらしいのでは・・・。

 

原曲のメロディの良さを生かしつつも、迫力に圧倒される名カバーです。

 

 

アウトロ

いかがでしたでしょうか!

 

サラ・ヴォーン中野サンプラザで録音したという日本でのライブ盤などもありますし、お馴染みのポップスもカバーしてるなど、ジャズは全然わからない・・・という方でもとっつきやすいアーティストだと思います💡

ぜひ一度サラ・ヴォーンの甘い歌声にふれてみてくださいね◎

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!

 

 

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【参考ページ】

サラ・ヴォーン - Wikipedia

ビリー・エクスタイン - Wikipedia

ビバップ - Wikipedia

ラヴァーズ・コンチェルト - Wikipedia

Sarah Vaughan – A Lover's Concerto Lyrics | Genius Lyrics