イントロ
突然ですが、「音楽が最高なディズニー映画」と聞いて何を連想しますか?
「アラジン」、「美女と野獣」、「リトル・マーメイド」・・・。たっくさんありますが、実はこれらの映画の楽曲が同じ作曲家によって作られているのをご存知でしょうか?
実写版「リトル・マーメイド」の公開を(勝手に)記念して、今回はアラン・メンケンという名の神をご紹介します!
「リトル・マーメイド」のイチオシソングもご紹介しますので、「そういえば見たことないわ」という方もぜひ音楽から入ってみてください!超いいから!!
もくじ
「リトル・マーメイド」とは?
あらすじ
1989年に公開されたディズニーアニメ映画です。アンデルセン童話「人魚姫」をベースに作られています。
主人公の人魚姫・アリエルは人間界に憧れる16才。沈没した船に乗り合わせていた人間のエリック王子に恋をし、自分の大切な声と引きかえに人間になることを決意します。
しかしそのために魔女のアースラと結んだ契約は『3日後の日没までに恋が叶わなければ、アリエルの一切はアースラのものになる』というもの。二人を引き裂こうとするアースラの魔の手をかいくぐり、ふたりは結ばれることができるのか・・・?
激推しポイント
たった16才の女の子が、最も大切な自分の声と引きかえにしてでも、新しい世界へ飛び込んでゆく・・・という勇気の物語だな、と感じています。
恋をめぐってのストーリー展開にはなるのですが、恋愛の要素はきっかけでしかなくて、女性であっても、古くからのルールや親からの言いつけに背く行為であっても、好奇心と勇気で自分自身の人生を切り開いていく。
「アナと雪の女王」がパートナーを必要しない初めてのヒロインとして革新的であったように、「リトル・マーメイド」もまた、当時としては新しい女性像であったことでしょう。30年経った今でも、アリエルの健気で懸命な姿には心打たれます。
良さが確約されてる実写
実写版「リトル・マーメイド」は2023年6月9日に公開です!
アリエルを演じるハリー・ベイリーさん、歌が上手いのはもちろんなんですが、声がめちゃくちゃアリエル((((号泣))))
最初に情報公開がされた時、「え!アニメのように赤髪じゃないの?!」とちょっぴりショックでしたが、お歌を聞いたらそんなことどうでもよくなりました。
これこそが本物の「表現」。ちょっとしたしぐさや声の出し方ひとつでまるでそこにアリエルがいるようですし、歌声はとてもきれいなんですが歌い方には力があり圧倒されるような迫力があります。後ろの花火がいらなく思えるほど素敵な歌です・・・。これで本編が良くないわけがない。
でこの”パート・オブ・ユア・ワールド”、超良い曲だと思いませんか?!この曲を作った人こそ、アラン・メンケンです。紹介していきます!
アラン・メンケンとは?
ディズニー・レジェンド
「リトル・マーメイド」をはじめ「美女と野獣」や「アラジン」、「ポカホンタス」に「塔の上のラプンツェル」など、多くのディズニー映画に音楽担当として携わってきた名作曲家、それがアラン・メンケンです。つまりですよ、先ほどの”パート・オブ・ユア・ワールド”も
あの”ホール・ニュー・ワールド”も
”美女と野獣”も
”アンダー・ザ・シー”も、すべてこの人の作品。とんでもないでしょ??
数々の名曲でディズニー映画を彩ってきた彼は、ディズニー社からディズニーレジェンドという賞をもらっています。ディズニー以外にも舞台やミュージカルなど活躍の場は広く、アカデミー賞を計8回、グラミー賞を11回、他にもゴールデングローブ賞やトニー賞などたくさんの賞を受賞しています。
9才で作曲賞、高卒後は第二のボブ・ディランに?
幼少の頃からクラシックやピアノ、ヴァイオリンのレッスンをしていたメンケン。9才にして作曲した曲が表彰されるなど、小さな頃からすでにその才能で周囲を驚かせていたようです。
しかし練習を積み過ぎたためか、高校の頃にはピアノの練習に飽きており、高校卒業後には第二のボブ・ディランを志しています。(こんなところでも影響を与えているボブ・ディランもめちゃくちゃスゴイですが・・・)
一時は父と同じ歯科医も目指していたようですが、彼の運命を変えたのは、大学卒業後に入ったワークショップ。そこで出会った名指揮者・作曲家のリーマン・イーグルを師として、映画音楽やミュージカル曲を作曲しはじめるのです。キャリアのはじまりですね。
成功、ディズニーとの出会い、親友の死
キャリアを積む中で徐々に名が知れ渡るメンケン。脚本家であったハワード・アシュマンと作詞家、作曲家としてタッグを組み、活躍が一気に加速します。
1982年には2人が音楽を担当したミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラー」が大ヒットし、この活躍を見たディズニー社は1989年に公開される「リトル・マーメイド」の音楽担当に彼らを起用します。キター!
結果は言わずもがな。彼らは”アンダー・ザ・シー”でアカデミー歌曲賞を、メンケンはさらにアカデミー作曲賞を受賞し、その名は世に広く知れ渡ることとなります。
ふたりはその後「美女と野獣」」「アラジン」の音楽担当にも抜てきされ楽曲制作に取り掛かりますが、2つの映画の公開を待たずして、メンケンのパートナーであり、親友でもあったアシュマンが亡くなります。
当時制作途中であった「アラジン」の音楽の後継には大物作詞家ティム・ライスが就き、楽曲はどうにか作り上げられ、最終的に劇中歌”ホール・ニュー・ワールド”はアカデミー賞の他、ゴールデングローブ賞やグラミー賞も受賞しました。この時組んだティム・ライスとは実写版の「美女と野獣」でも一緒に活動しています。
大切な人の死を乗り越え、今の輝かしいキャリアがあるわけですね・・・。
その後もたくさんのディズニー作品やミュージカル、映画で音楽を制作するなど、現在も精力的に活躍しているようです。
ちなみにアラン・メンケン、ディズニー音楽だけでなく、多くの作品で音楽を制作しています。映画「天使にラブソングを」を基に制作されたミュージカル「シスター・アクト」や、マイケル・J・フォックス主演の映画「ライフ・ウィズ・マイキー」でも大活躍。
このアルバム1曲目から良すぎる。ソウルフルでキャッチーという無敵さ。展開も完璧。今年の上半期聞いた中で最も元気が出るアルバムです。勘弁してくれ。(?)
来日する!!!
調べていて驚愕したのですが、アラン・メンケン、なんと8月に来日するそうです。エーーー!!!!
なんと本場キャストの演奏でディズニー音楽を楽しめるとのこと!抽選もまだぎりぎり間に合うので、気になる方はぜひお申し込みを・・・!!!
ちなみに筆者は8月、都合により行けそうにありません。見つけたってのにこの絶望感。
リトル・マーメイド劇中おすすめ曲3選
実写版「リトル・マーメイド」より、おすすめの曲をご紹介します!
ちなみに有名すぎる”アンダー・ザ・シー”は抜きました。みんなもう良さわかってるもんな。笑
1.Part Of Your World
いやこれも知ってるわって言われそうなんですがど~~~しても好きなので・・・!
アリエルが「人間の世界の一部になりたい」と歌うこの曲は、前半のささやくような曲調と、後半のまるで海底から聞こえてくるような伸びやかな曲調との対比、奥行き、そして何より美しいメロディが特徴的です。一度聞いたら忘れられない旋律に、親が泣くほどくりかえし歌っていた女児も多いのでは?(筆者もそうです)
はかなくも力強い、ディズニー屈指の名曲です。
2.Poor Unfortunate Souls
これは魔女のアースラがアリエルに契約を持ちかける時の曲。悪役らしいダークな雰囲気にドスの効いたド迫力の歌声がメッチャクチャ良い・・・!特に劇場で聞きたい1曲です。オペラっぽさも感じるクライマックスには鳥肌!
邦題は「哀れな人々」で、「私はかわいそうな人たちに力を貸してあげているいい魔女よ」、という歌なのですが、ふと「かわいそう」という言葉がどういう点を指しているのか・・・?と考え始めるとなにかとても奥が深く思えます。
3.The Scuttlebutt
これは実写オリジナルの曲!アリエルの友達のカモメ・スカットルとお目付け役のカニ・セバスチャンとの掛け合いの曲です。メインテーマ以外にもこういう書下ろしがあるところも実写の激注目ポイントですね・・・!!
この曲だけ異様に現代ナイズされていて驚きました。ラテン系の陽気でノリ良い曲調に乗せたラップ超カッコイイ!!!現代のセバスチャンは高速フリースタイルラップもお手の物なのですね・・・。これはリトル・マーメイド抜きにしてもエンリピしたい曲!
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
実写版リトル・マーメイドぜひ見たいですし、これからもアラン・メンケンの音楽にはがっつり注目していきたいと思います!
「いきなり実写はハードル高いな・・・」という方はぜひ曲から聞いてみてください◎スケール大きさや表現の巧みさに心奪われること間違いありません・・・!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました♪
また次の素敵な音楽でお会いしましょう!
Have a nice music!
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