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【「地上の星」の良さや】疲れている人とこんな時代にこそ。中島みゆき特集【おすすめ曲も】

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イントロ

地上の星」、「時代」、「糸」・・・。あらゆる名曲でどんな時代でも日本を元気にしてくれるアーティスト、中島みゆきさん。

モノスゴイ人!ということはなんとなくわかりながらも、しっかり曲を聞いたり彼女自身について知ろうとしたことはありませんでした。

 

これはこの国に生まれた音楽好きとしてもったいない・・・!!!

 

というわけで、今回は中島みゆきさんの特集です!

ほとんど聞いたことがない、有名な曲しか知らない・・・という方にも聞いていただきたいおすすめの曲も載せていますので、ぜひ読んでみてください◎

 

もくじ

 

J-POPの先駆け

中島みゆきさんの曲は、それまで日本で流行していたフォークミュージックとは少し違ったものでした。歌詞をそれまでの政治的な内容から、もっと個人的な感情―生きていく苦労や、失恋の悲しみなど―に焦点を当てるようになったのです。

これは同じ時代にデビューし活躍した吉田拓郎さんらの楽曲にも言える特徴で、フォークとは違う新しい音楽、という意味で『ニューミュージック』と呼ばれました。

現代のJ-POPはほとんどが個人的な感情について歌っていますが、中島みゆきさんらが盛り上げたニューミュージックは、まさにその先駆けといえる音楽です。

 

こうして個人的な感情に寄り添うようになったからこそ、音楽が日本の多くの人に寄り添うようになったのでしょうね・・・!

 

(日本におけるフォークミュージックの影響や起こりについては、掘り下げたら絶対におもしろいので!、別の回にもっとじっくり書きたいと思います。)

 

デビュー前からファン多数の「コンテスト荒らし」

1975年に「アザミ嬢のララバイ」でデビューする中島みゆきさんですが、デビュー前から歌や曲のあらゆるコンテストに出場しては賞をとり、「コンテスト荒らし」という異名で呼ばれていたそう。

 

1975年5月に「傷ついた翼」で第9回ポピュラーソング・コンテストに入賞し、デビューはその数ヶ月後となるわけですが、デビュー前からこんないい曲作ってこの歌唱力じゃそりゃ~コンテストも荒らすでしょう・・・。

デビュー前からすでに100曲を越えるオリジナル曲とたくさんのファンがいたそう。もうデビューとか関係なく、この頃からアーティストだったのですね・・・。

 

ピーク、「御乱心」、そして「地上の星」に

1981年に「悪女」、1982年に「寒水魚」、そして1983年には提供した「春なのに」(歌は柏原芳恵さん)が大ヒットし、その名を大きく広めます。自分で歌っても提供しても大ヒット・・・というのは現代でいう米津玄師さんやあいみょんさんのような感じでしょうか。そう考えると当時の人気ぶりがわかります。

 

しかし以後1988年まで、セールスが伸び悩むというまさかの事態に。いろいろな曲調や方向性を模索した(ご本人曰く)「御乱心の時代」を経て現在のプロデューサーさんと出会い、1990年にはあの名作ドラマ『家なき子』のタイアップ「空と君とのあいだに」が自身最大級のベストセラーとなります。

 

2000年には『プロジェクトX』のテーマ曲となる「地上の星」を発表し、これが驚異的なヒット。中島みゆきさんの新たな代名詞となった名曲です。

2006年にはTOKIOに「宙船」を提供しこれも大ヒット、2014年には連続テレビ小説『マッサン』の主題歌に「麦の唄」が使われ、現在でもアルバムをリリースするなど活躍を続けています。

 

地上の星」の良さ

地上の星」が流行した年代に筆者は小学生(くらい)でした。至るところでこの曲が流れていて、この曲がそうとう人を惹きつけているんだということはわかっていたのですが、正直何がそんなに良いのかよくわからなかった

 

大人になった今どういう曲なのか考え直してみたのですが、『かつて身の回りにありふれていたささやかな美しさを、多忙の中に置き忘れていないか?』ということを投げかける曲だったのかな、と今は思います。

 

プロジェクトX』のテーマであったことを考えても、仕事や生活の忙しさにもまれて疲弊する大人たちが、歌詞の強いメッセージ性、そしてそれに負けない力強い歌に激励され、あの大きなムーブメントが起きたのでしょう。

 

中島みゆきさんの楽曲はどれも大人苦労人にビシビシ刺さるような内容になっているように感じます。

音楽や芸術が人間の苦悩に寄り添ってくれるものだとしたら、中島みゆきさんの音楽はまさにそれを体現していると思います。長きにわたってこの国を励まし続けているのですね・・・。

 

中島みゆきおすすめプレイリスト

ここからはおすすめの曲をご紹介します!

 

「有名どころを2、3曲くらいしか知らない・・・」という方は初級を、「5曲くらいならわかるかな」という方・初級を聞いてみた方は中級をぜひお聞きください!

 

「マニアですが?」という方は初級と中級を眺めて「この曲入ってないんですけど!!!」という怒りをコメント欄に曲名と共にぶつけてください。対応と検討ののち追加修正します。私は新しい名曲を知ることができお得な気持ちになります。ありがとう。(?)

 

初級

1.「ファイト!」

「闘う君の唄を・・・」というサビの部分まで聞いてみれば聞いたことがあるとわかると思うのですが、ぜひ最初から聞いてみてください。

音数の少なさからくる緊張感といい、戦慄の走るぞっとするような歌詞といい・・・。涙なしに聞けない名曲です。

ソングライターとしての中島みゆきさんの凄みが全部詰まっている。こういう曲はむこう50年くらい出てこないんじゃないかと思ってしまいます。

 

2.「悪女」

これも音構成はごくシンプルなのですが、メロディの美しさ、そして哀愁と切なさが光る名曲です。

中島みゆきさんが描く女性像って強くて弱くて美しいんですよね・・・。人間らしさってつまり、美しいってことなんだな・・・というのを実感させてくれます。「アザミ嬢のララバイ」や「かもめはかもめ」にもそれを感じます。

素朴な曲調だからこそ中島みゆきさんの声の良さが際立っている気がして、そこもかなり好きな1曲です!

 

 

3.「ヘッドライト・テールライト

こちらは中島みゆきさんの深いブレスからくる、包容力のある歌声が特徴の楽曲。

 

ヘッドライト・テールライトというのは車のライトを指す言葉ですが、歌詞に登場する風や星といった単語もあいまり、なんだか日常を超えた遥か遠いところにたたずんでいるような気分にさせる、穏やかながらも壮大な1曲です。

 

 

4.「地上の星

ここであえてもう一度、改めてこの曲を聞いてください!

 

特に「ヘッドライト・テールライト」と聞き比べてみると、中島みゆきさんの歌唱方法の鮮やかさに気が付くはずです。中島みゆきさんのソングライティングは卓越していますが、そもそも歌そのものにめちゃくちゃ力があるんだ、ということを実感できます。

 

あと、改めて聞くと、この曲も決して音数がたくさんある曲、という感じでもないんですよね。バックバンドもシンプル。この曲、イメージでは「やたら壮大な曲」という感じがしていたんですが、壮大に見せてるんじゃなく、中島みゆきさんの歌の存在感が半端じゃないんですよね・・・。

 

 

5.「糸」

こちらも中島みゆきさんの代名詞と言えそうな名曲ですね!

 

いろんな方にカバーされているこの曲ですが、中島みゆきさんの歌唱を聞くと、やはり本家には誰もかなわないな・・・という気持ちになります。

 

メロディと歌詞だけでもう十二分に良い曲なのですが、あまりに良い曲すぎて、きれいすぎて、つい「良い曲に聞かせよう」と思ってしまいがちな曲のような気がします。笑

それを中島みゆきさんの力強い声がなぞると、説得力と迫力が違う。

 

6.「時代」

この曲を抜きにして中島みゆきさんは語れませんね・・・!

 

この曲は歌唱の難しそうなCメロから入る構成も独特ですし、時代の中からの視点でなく、時代を観測しているような超越した視点で描かれている点もふつうの曲とは一線を画しているな・・・とずっと思っていました。

 

疲れた人間と時代にそっと寄り添うような名曲です。これも中島みゆきさんだからこそ作り、歌える1曲だよなぁ・・・。

 

中級

1.「旅人のうた」

これは中島みゆきさん楽曲のスケールの大きさを余すところなく味わえる1曲。

 

Aメロのマイナー曲調の重さからだんだん解放されいって、サビで一気に解き放たれるところが気持ち良すぎます。押しつぶされるような重圧を一気に愛と希望で跳ね返すような・・・。いや~カッコよすぎます。これは中島みゆきさんにしかできない。

 

2.「with」

戦禍の兵隊たちを思わせる、考えさせられる楽曲です。

 

使われる言葉や旋律の美しさが引き立てる悲愴感にきりきりしますし、どうすることもできない現実の苦しさに胸を引き裂かれる思いがします。

 

With そのあとへ
君の名を綴っていいか
With 淋しさと虚しさと
疑いとのかわりに

引用元:中島みゆき with 歌詞 - 歌ネット

 

中島みゆきさんの歌詞のセンスはどの曲でも輝いていて、一部国語の教科書にも現代詩として載せられているほどですが、知っている中ではこの曲の歌詞が最も好きです。

 

3.「つめたい別れ」

中島みゆきさん楽曲にしては珍しいストリングスやハーモニカの入った曲!

なんとハーモニカはあのスティービー・ワンダーが吹いているそうです。意味わからん。良い音楽が渋滞してる。いや、調和してる。

 

後半2分半くらいはほぼハーモニカのターンなのですが、前半の歌、後半のハーモニカ、という感じでほぼ8分まったく飽きなく楽しめるある意味お得な楽曲です。

 

こんなおしゃれな曲調も中島みゆきさんの深い声がほんとうによく合っていて、こんなんもっと聞きたい!ワンダーと1枚アルバム出してくれや!と無責任に言いたくなるほどです。(リスナーは好き勝手に言えて楽しいですね・・・笑)

 

4.「あした」

とにかく中島みゆきさんの歌と歌詞を味わうのにいいのがこの曲。

 

抱きしめれば2人は
なお遠くなるみたい
許し合えば2人は
なおわからなくなるみたいだ

引用元:あしたの歌詞 | 中島みゆき | ORICON NEWS

 

表現が美しすぎる・・・ッッッ!!!

このまま歌詞だけでも詩として完全に成り立つ美しさです。そこへこのメロディの自然さ。つい何度も聞いてしまいたくなる良さがあります。

 

5.「瞬きもせず」

これはもう、傷ついたすべての人に刺さるのでないか・・・という名曲です。今回この記事を書いたことによる一番の喜びが、この曲と出会えたことです。

 

君を映す鏡の中 君を誉める歌はなくても
僕は誉める 君の知らぬ君についていくつでも

引用元:中島みゆき 瞬きもせず 歌詞 - 歌ネット

 

ここからのサビの高音の迫力。ラストへ向かう転調、畳みかける様なAメロ・・・。

中島みゆきさんの曲には悲哀がつまっていますが、何より、悲しみを悲しみで終わらせない強さがあると思います。だからこそ多くの人が、時代を超えて、彼女の曲に励まされてきたのでしょう。

この曲に限ったことではないですが、疲れ切った人にほど、中島みゆきさんの楽曲を聞いてほしいです。明日を迎える勇気をもらえるはず。

 

アウトロ

いかがでしたでしょうか!

 

中島みゆきさんの楽曲は、悲しみや苦難を経験した人にほど響くものばかりです。

卓越したソングライティングの技術もあり、なんと、どの曲を聞いてもたいてい良い曲です(本当に)。

ですので、ぜひいろいろ聞いてみて、自分の人生や境遇にあった「中島みゆきソング」を探してみてください!

そしてどんな時代にあっても、明日もいっしょに素敵な音楽を探して生きましょう◎。

 

ちなみに筆者が一番好きなのは「銀の龍の背に乗って」です!

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
また素敵な音楽でお会いしましょう!
Have a nice music♪

 

 

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【参考ページ】

中島みゆき - Wikipedia

中島みゆき『つめたい別れ』の裏話【試聴あり】|スティービー・ワンダーとのコラボ曲|記憶の中の中島みゆき