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アンテナを張ってる誰かさんの音楽ノート

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【小谷美紗子-Blink of stars】他人になるすべての恋人達に捧ぐ曲。

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イントロ

月明かレコーズ』。

それは月の明かりのように優しく、そしていつまでも輝く、美しい楽曲ばかりを集めた音楽ショップです。

選りすぐりの名曲をご紹介していきます。

 

今夜の楽曲

今夜ご紹介するのは、小谷美紗子さんの「Blink of stars」です。

”星の瞬き”を意味するこの楽曲には、いずれ「一番遠い二人になる」恋人たちの、悲しくも真理を描いた1曲です。

  • 失恋の痛みを泣いて和らげたい
  • なんだかセンチメンタルな気分
  • 歌詞の良い曲に浸りたい

こんな時にピッタリの楽曲となっています。

 

 


 

 

 

キレイなだけの失恋ソングなんて

失恋ソングというと悲しい気持ちにフォーカスされがちですが、好きになった人と別れることになったとき、湧き上がる感情は「悲しい」「元気でね」だけではないのが現実ではないでしょうか

 

”Blink of stars”にはこの嘘のないリアルさがつまっています。

 

不穏なふたり=アブナイ関係?

歌詞を注意深く読むと、登場するふたりは最初からずっと不穏なのです。

”Oh! Just call my name, my first name
(ああ!ただ名前を呼んでよ、下の名で)

→普段は名字で呼ばれている・・・?

夜空に零れる月の涙だけが知っていた 二人は恋人にはなっちゃダメよ

引用元:Blink of starsの歌詞 | 小谷美紗子 | ORICON NEWS

→恋人じゃない・・・?
→恋人になっちゃダメな関係・・・?

 

のちの歌詞から手は繋いでいるようなので片思いではないことを考えると、何かアブナイ関係に思えるようなふたりです。

 

英語歌詞に登場する三人目

また、2番の英語の歌詞はさらに踏み込んだ内容になっています。

I still don't want to know I'm in lost 
You still don't want me to know
You've got another girl runnning to goal together
(私はまだ知りたくない ゴールを無くしたってこと
あなたはまだ知らせたくないんでしょう
ゴールへ一緒に向かう他の女の子が
もういるってこと)

ここすごく無慈悲なんですよね・・・。生々しい。

でも、日本語にしてしまうと楽曲に描かれる夜の美しさまで損なわれるので、小谷さんの流れるようなきれいな英語の中に隠したのだと思います。上手い。

 

また、この曲において「ゴール」という言葉がひとつテーマのようになっていますが、このanother girlは「一緒にゴールへ向かう」らしいことからすると、自分は捨てられて、向こうは別の人と結婚する、ということなんでしょうね。

 

 

愛情→恨み→未練。

英語の歌詞の中とはいえ、他にゴールインする女性がいるという事実をあえて指摘するあたりに恨みがましさを感じます。当然ですよね。

また、2番サビの

ゴールを無くした恋人達は 「情」だけを残して一番遠い二人になるね

この部分も、それまでの過程を知った後だと痛烈な嫌味・当てつけにも聞こえます。

(サビの部分はAメロ・Bメロと比べてグンと音が跳躍していて、このメロディラインも感情を一段と盛り上げています。)

 

でも、それだけ恨みをつのらせるのはやはり愛情があったから。

それを踏まえると2番サビはほんとうに深くて、当てつけにも聞こえるけれど、「一番遠い二人になるんだよ?いいの?」という未練の感情も見えてくるのです。

 

「失恋」の本音を歌ってくれる名曲

好きな人を失って、しかもこんなドロドロの状況の中で、きれいにお別れなんてできるわけがありません。

ここまで複雑な状況でなくても、別れ際ってたいていきれいではないですよね。笑
別れそのものはサッパリしていても、気持ちだけは引きずってしまう・・・ということもあるでしょう。

 

この曲のすごいところは、そんな愛情や恨みや未練といった感情のリアルさをそのままに歌っているところだと思います。

しかも、星と月の輝く、美しい景色と共に。

 

本当につらい時、心に寄り添い、抱えきれない気持ちをきちんと昇華させてくれるのは、こういった嘘のない音楽だと思います。

 

小谷美紗子の真理を突く音楽

”Blink of stars”以外の楽曲でも、小谷美紗子さんは嘘なく、物事の真理を表現しています。中にはドキッとするような歌詞も・・・。

「きれい事って何 きれいなことを 言えないだけだね」

こちらは「名も無き人」より。胸に突き刺さるような言葉です。

しかし楽曲を聞くと、手放しで他者の笑顔を望む、切々とした愛情が描かれているのです。

 

 

「雪でもいい 食べたい」

こちらはもう字面を見るだけで辛くなってきます。

しんしんと無情に降り積もる雪のような淡々とした曲調、その表現力も必聴です。

 

 

アウトロ

小谷美紗子さんの楽曲には、真理を見つめる鋭い洞察と、他者に対する深い愛情がつまっています。

必ずしもきれいといえない感情に沈んでしまう時も、彼女の楽曲と月明かりを歩けば、ありのままの気持ちを昇華することができるかもしれません。

しっとりした楽曲が多いですが、落ち込んだ時こそ聞いてほしい曲ばかりです。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!

 

 

 

 

 

 

 

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