イントロ
名前は聞いたことがあるけど、ちゃんと曲を聞いたことのないアーティスト。
お恥ずかしながらたくさんいるのですが、なかでもThe Rolling Stonesはその筆頭でした。ウアー!(悶死)
The Rolling Stonesといえばロック!というイメージが強かったのですが、この機会にきちんと調べて聞いてみたところ、いわゆる「ロック」の正体に少し近づけた気がしました。ご紹介いたします◎!
もくじ
- イントロ
- The Rolling Stonesとは
- ブルース???
- ロックンロール???
- USロックンロール後、UK『ロック』の時代
- ブルースとロックンロールとロック
- 「ロック」の正体
- The Rolling Stonesおすすめ曲
- アウトロ
The Rolling Stonesとは
基本情報
1962年に結成したイギリス・ロンドン発のバンドで、一度も解散しないままに現在も活躍中です。もうそれだけでもモンスターバンド。
この世のあらゆるロックミュージシャンに影響を与えているバンドで、後述しますが、「ロック」の始祖とも呼べる存在だと思います。
きちんと聞いたことないな、という人でも”Jumpin' Jack Flash”など聞いたことのある曲もあるはず!
ブルースとロックンロールへの強い憧れ
もともと幼馴染であったミック・ジャガー(ボーカル)とキース・リチャーズ(ギター)は、ブルースの名手マディ・ウォーターズやロックンロールの名手チャック・ベリーといった共通の音楽の趣味によって意気投合、バンドを結成するに至ります。
ブルース???
ブルースはアフリカ系アメリカ人たちから生まれた音楽。アメリカで奴隷解放宣言がなされた後、時間はあるが仕事はない・・・という状況に陥った黒人たちが、白人の持っていた楽器と、彼らの独自のリズム感から生み出した音楽です。
なかでもマディ・ウォーターズはシカゴ・ブルースという分野の名手。シカゴ・ブルースというのはエレキギターを使用したバンド形式のブルースで、これが現在のロックバンドの基礎になったと言われています。
ロックンロール???
ロックンロールは1950年代にアメリカで流行した音楽。
この言葉はもともと”バカ騒ぎ”や”ダンス”を意味する言葉で、ビートに合わせて激しくダンスをするための音楽、という意味合いのよう。
黒人文化のリズム、そしてブルースと白人文化のカントリーが出会い、このロックンロールという音楽ができあがったわけですね!
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマイケル・J・フォックスが演奏するこの曲も、ロックンロールの代表曲です。
USロックンロール後、UK『ロック』の時代
アメリカでロックンロールが下火になった1960年代、イギリスでは音楽史に残る一大ロックムーブメントが起こっていました。the Beatles、そしてThe Rolling Stonesが登場したのです。
ブルースとロックンロールに大きな影響を受けたThe Rolling Stonesはその音楽を、踊るためのものからより複雑に、中傷的に、時に退廃的に表現しました。
いつしかロックンロールは省略され「ロック」と呼ばれるようになり、その言葉が差す音楽も徐々に変化していったというわけです。
ブルースとロックンロールとロック
結局3つはどう違うの?
ブルース(US:1890年代後半~)
ロックンロールにもロックにも大きな影響を与えた。(ちなみにR&Bにもソウルにも英影響を与えた。)
黒人文化の中で生まれたもので、ジャズのスウィングに似た「タッタ、タッタ・・・」という独特のリズム・シャッフルが特徴。
基本的にギターで奏でられ、エレキを使い、バンド形態で奏でるシカゴブルースというジャンルもある。これがロックンロールへ発展していく。
↓
ロックンロール(US:1950年代~)
黒人音楽に感銘を受けた白人たちが、自らのルーツであるカントリーミュージックやロカビリーとブルースとを混ぜ合わせて、踊れる音楽として作り出した。
黒人差別がひどかった当時、その良さを認めて表現したこと自体がものすごく画期的なこと!また、そういった世の中の風潮や常識に反抗した、という姿勢そのものも、後年の「ロック」に色濃く受け継がれていくことになる。
エルヴィス・プレスリーが代表格。
↓
ロック(UK:1960年代~)
ブルースやロックンロールに影響を受けたThe Rolling Stonesやthe Beatles、その他たくさんの名バンドがイギリスに誕生。盛り上がりはイギリスを飛び出しアメリカにも広まり、元はアメリカで生まれたブルースやロックンロールの良さを再発見することに。
その音楽は数々の名バンドの手によって、より複雑になったり、より深い意味合いを持ったり、多くの解釈ができるようになったり、社会情勢を反映するようになったりとだんだんに変化していき、従来のロックンロールとは違った「ロック」というジャンルが生み出された。
また、ロックンロールが「大人や常識に対する漠然とした理由なき反抗」であったことに対し、ロックは「社会や国家体制、抑圧への理由のある反抗」を主題とするように。
「ロック」の正体
こうしてみると、ロックとは長い歴史の中で生まれた文化のるつぼであったことがわかります。
他の文化を尊重しながらも自らのルーツと混ぜ合わせ、新しいものを生み出す。今ある価値観を疑い、当たり前とされてきた価値観や抑圧と戦う。
差別のはびこる歴史の中で、人種や文化の違いを飛び越えてより良い音楽を追求したミュージシャンたちの純粋な魂こそ、現代にも息づく「ロック」という音楽だと言えます。
The Rolling Stonesおすすめ曲
ここからはThe Rolling Stonesのおすすめの曲をご紹介します!
1.”Gimme Shelter”
ベトナム戦争に影響を受けて作った1曲。「シェルターがなくっちゃ俺は消え失せちまう」という実に重い歌詞ですが、曲調だけ聞いているととてもそうは聞こえん・・・。
ギターの鳴りがとても気持ちのよい曲です!
2.”Mignight Rambler”
同じアルバム”Let It Bleed”からもう1曲!
こちらは実際にボストンで起こった事件をモチーフにしていて、歌詞は例のごとくちょっと重いのですが(このアルバム、全体的に主題は重たいですね・・・)、シャッフルからエイトビートへ切り替わる瞬間が新鮮です!
3.”Sympathy for the Devil”
アフリカンパーカッションとベースのリズムが心地よい曲です!そこへ切り込むエレキも最高!
当時は悪魔崇拝だ!と物議をかもしたようですが、作曲のミックはとある小説から着想を得てこの曲を作ったようです。
小説からヒントを得るミュージシャン、けっこういますよね!クラプトンも”Layla”をペルシア古典の物語からヒントを得て作曲していました。
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
わたしは今回の記事で音楽ジャンルというものにがぜん興味が湧いてしまいました・・・。
すべてを枠組みにくくることはできませんが、それぞれのジャンルができた成り立ちを知るのは楽しいですし、ミュージシャンたちが何を大切にその楽曲を作り上げたか、それがもっとわかるような気がして、なんだかわくわくしてしまいます!
もっと勉強して、このブログでもいずれわかりやすく解説していきたいです◎
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
また素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
\よろしければpochiriとお願いします/
【おすすめ・関連作品】
【参考ページ】