こんにちは!any.E7thの真横です。
「音楽シーンに多大な影響を与えた」とされる、THE BLUE HEARTS。
しかし、当時そのブームに居合わせていなかった平成生まれの私は、長らくブルーハーツの良さがわかりませんでした。(ごめんなさい。)
そこで今回、本気でブルーハーツと向き合ってみた、というわけです。
✅同じく良さがまだわからない方
✅ブルーハーツをよく知らない方
✅逆にメチャクチャ好きで、熱狂した世代の方
こんなみなさんにはぜひ読んでいただきたい内容となっています。
特に熱狂した世代のみなさんには、ぜひご意見なども伺いたいと思います。
コメントやメールからお気軽にお寄せください!
ひとまず、私が調べて考えたブルーハーツのすごさについて、お話しようと思います。
もくじ
1.THE BLUE HEARTSのおさらい
THE BLUE HEARTS(以下、ブルーハーツ)は、1980年代後半から1995年頃まで活躍していたパンクロックバンドです。
ボーカルの甲本ヒロトさんを中心に活動を行い、日本の第二次バンドブームを牽引した存在です。
1985年に結成し、1987年に「リンダリンダ」でメジャーデビュー。
「TRAIN-TRAIN」「人にやさしく」などヒット曲を多く発表した他、現在もたくさんの曲がCMなどに起用されています。
有村架純がブルーハーツの名曲「情熱の薔薇」を歌う/東芝新TVCM『未来をつくる人がいる』篇(30秒ver) - YouTube
パンクらしい力強い歌い方とシンプルで簡単なコード進行、そしてメッセージ性が強く文学的な歌詞が特徴です。
ドブネズミみたいに美しくなりたい
「リンダリンダ」のこのフレーズはあまりに有名ですね。
2.「で、なんで人気があったの?」という違和感
ブルーハーツの歌詞は確かにとても文学的で、パンク調の曲には不釣り合いなくらい美しいです。そのギャップもグッときます。そこに異論はありません。
ブルーハーツがどうしてそんなに人気があったのか。
彼らの何がすごいのか。
なぜ私がそこにものすごくひっかかっているかというと、「その『音楽としての良さ』だけで、そんなにたくさんの人が熱狂するものかな?」という疑問が解消できないからです。
コアな音楽ファンが彼らの音楽を聞いて、「ああ、これはいい音楽だ」と判断するのはわかります。
しかしブルーハーツがたくさんのアーティストに影響を与え、後世までこんなに名前を残すほどの「伝説」となったのは、おそらく、もともと音楽にさほど興味がなかった多くの人たちをも、その熱狂の渦に巻き込んだからではないでしょうか。
もともと音楽に興味のない人は、比較の対象がないため、「ああ、これは今までのパンクと違うね」とか「歌詞に深みがあるよね」という点に魅力を感じづらいはず。
では、第二次バンドブームを巻き起こすほどの勢いは、ブルーハーツのどんな要素によって引き起こされたのか。
3.1985年の「うっせぇわ」
ブルーハーツが結成された1985年。
この年にヒットしていたのは、中森明菜さん、松田聖子さんといったアイドルの曲でした。
チェッカーズやC-C-Bなどのバンドも流行していたようですが、それらと比べると、いかにブルーハーツが異質な存在かがわかります。
そもそも日本語パンクロックというジャンル自体、この頃はもの珍しかったのかもしれない・・・。
叫ぶような歌声で、弱者の歌を高らかに歌う。
そういった音楽・・・いや、「声」がまったく無かった時代に生まれたブルーハーツは、劣等感に苛まれたことのあるすべての人に刺さったことでしょう。
令和の時代、「うっせぇわ」が流行したムーブメントも、これに似ている気がします。
誰だって「うっせぇわ」と言いたい。でも言えない。その気持ちを代弁してくれたように感じたら、曲はその人の拠り所になるはず。
4.ポップスとしての「ガンバレ!」
僕はいつでも 歌を歌う時は
マイクロフォンの中から
ガンバレって言っている
聞こえてほしい あなたにも
ガンバレ!
こちらは「人にやさしく」から。
このあまりにもストレートな「ガンバレ!」は、何かに疲れはてていた人の心をグッと掴んだことでしょう。
もしも僕がいつか君と 出会い話し合うなら
そんな時はどうか 愛の意味を知って下さい
(「リンダリンダ」)
世界中に定められた
どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日は
どんなにすばらしいだろう
(「TRAIN-TRAIN」)
力強い歌声に弱った心をグッとつかまれた方が多かったのも納得です。
5.今回のまとめ
長くなってしまいそうなので、今回はこの辺で!
次回後編では「でも、ブルーハーツって本当にポップスなの?」という点に重きを置いて語っていきたいと思います。
正直、私が本当にお話したいのはここから・・・ここまでは序章みたいなものです(こんなに書いておいて・・・)
次回の最後には、それらを受けて私が改めて考えたブルーハーツの印象についても語っていきたいと思います!
それでは、また次回◎
(追記:後編はこちら!)
any.E7th 真横