こんにちは!any.E7thの真横です。
今回は、数あるスピッツの名曲の中から真横が独断と偏見で厳選した5曲をご紹介しようと思います!
✅スピッツファンの方
✅空も飛べるはずって良いよね~な方
✅実際ちゃんと聞いたことなかったかも・・・な方
✅ここまで読んで「どうせチェリーとか有名曲ばっか挙げるんでしょ?」
と思っているガチファンの方
こんなみなさんに特に読んで頂きたい内容となっています◎
いっしょにスピッツの世界にどんどんのめりこんでいきましょう!
もくじ
- 1.曲名からは想像のつかない最強のエモさ
- 2.誰だか知らないけど、好きになっちゃう。
- 3.大震災以降の再起の一曲。
- 4.孤独の夜を、一緒に越えてみたい。
- 5.何気ないことが、こんなにいとおしい
- 6.あとがき
1.曲名からは想像のつかない最強のエモさ
▷「子グマ!子グマ!」
2016年リリース、『醒めない』に収録されている曲。
初めて曲タイトルを見た時はその意味の分からなさと謎の元気いっぱいさに「なんじゃこりゃ・・・」とちょっと嫌煙してしまいました。私がバカだった。
ポップで明るくアップテンポな曲調、そして親近感の湧くユーモラスな歌詞。
それらが相まって、なんだか「さびしくてたまらないけど強がっている」感を醸し出しています。
幸せになってな ただ幸せになってな
あの日の涙が ネタになるくらいに
「子グマ!子グマ!」/ スピッツ
草野さんが大切にしている「ユーモラスな歌詞」の魅力が遺憾なく発揮されている一曲。最強にいじましく切なく、聞く度に感じ入ってしまう作品です。
元はネイティブアメリカンの子供とクマとの友情を描くアニメを昔見て、そこから着想を得た・・・という草野さんのインタビュー記事をどこかで読んだ気がしますが、ソースが見つからなかったので、うわさ程度にとらえてください。
また、ゲストコーラスはCzecho No Republicのタカハシマイさんがつとめています。
2.誰だか知らないけど、好きになっちゃう。
▷「ミーコとギター」
1991年リリース、『名前をつけてやる』に収録されている曲。
ミーコって誰だよ!ってなるんですが、どこの誰かもわからないのに、ミーコがむちゃくちゃ魅力的に思えてくる不思議さがあります。笑
ミーコの声は誰よりも強い だけどはかない
そしてミーコの彼はミーコの彼じゃない
誰も知らない
「ミーコとギター」/ スピッツ
どういうことだってばよ・・・。
彼氏がいるっぽいけどミーコ本人は否定していて、周りだけがウワサしているけど、本当のところは誰も知らない・・・ということでしょうか。
強くはかない歌声で恋のうたをうたい、ぎこちなくギターを鳴らすミーコ。
誰だかは知らなくても、その言葉だけでミーコの、奔放でチャーミングで、少しアンニュイな魅力が伝わってきます。
自分のものにならないってところがまた魅力的ですよね。笑
振り回されているってわかっていてもこんなに好きになっちゃう。という、愛しさと苛立たしさがいっぺんに伝わってくる感じが好きです。
ボーカル裏、三輪さんの歪みまくったギターの音色がまさに苛立たしさって感じです。笑 苛立たしさでもあるし、好きで好きで、こう、ぐわーっとなる感じ、パトスというか・・・。
それにしても歌詞が謎過ぎるので、「ミーコとギター」の歌詞については、別記事をまるまるひとつ使って考えてみることにします!お楽しみに!
3.大震災以降の再起の一曲。
▷「僕はきっと旅に出る」
2013年リリース『小さな生き物』に収録された曲です。
2011年3月11日に起きた東日本大震災以降の後、ようやく発表されたのが、シングル「さらさら/僕はきっと旅に出る」です。
東日本大震災のショックからか、急性ストレス障害で倒れてしまった草野さん。
未曾有の災害を経てスピッツが奏でたのは、
僕はきっと旅に出る 今はまだ難しいけど
「僕はきっと旅に出る」/ スピッツ
そんな本音と、そして少しの希望でした。
世の中が絶望している時、アーティストって、100%の希望を唱えるか、絶望に寄り添うか、そのどちらかの極端なメッセージ性にとらわれがちだと思います。
そんな中、スピッツのメッセージはものすごく素直で、嘘のないものでした。
強がらず、絶望に負けきることもせず。
その姿勢は聞く人に、「自分らしいペースとやり方で、少しずつ立ち直っていけばいい」という希望や、安心感を与えたのではないでしょうか・・・。
約束した君を 少しだけ待ちたい
「僕はきっと旅に出る」/ スピッツ
ここがまた泣けます。
「待つ」というのは、もう一度立ち上がって来てくれることを信じている、ということですよね。
4.孤独の夜を、一緒に越えてみたい。
▷「紫の夜を越えて」
2021年にシングルカットされた曲。
『NEWS23』のエンディングテーマに起用されました。
メロディがあまりに自然すぎて、まるでずっと昔からあったかのような曲です。
邦楽の歴史の中で、なぜ今まで、誰もこのメロディやフレーズを思い付かなかったんだろう・・・と思えるような。
裏を返せば、それくらいしっくりと馴染むような洗練された曲を思い付くスピッツって一体何者なの?ということであり、その凄みになんだかもう脱帽してしまいます。
なぐさめで崩れるほどのギリギリをくぐり抜けて
一緒にいて欲しいありがちで特別な夜
「紫の夜を越えて」/ スピッツ
優しい言葉をかけられた途端にダメになってしまいそうなほど、苦しい時ってありますよね。その描写が見事。
ありがちで特別な夜を一緒にいて欲しい・・・という歌詞かと思ったのですが、歌詞にこだわる草野さんが「いて欲しい」と「ありがちで」の間に空白を設けていないところを見ると、曲として聞いた時は「一緒にいて欲しい」と訴えかけているように、歌詞として見た時は「一緒にいて欲しい夜」を一人想っているように、それぞれ伝わるようにあえて空白を作っていないのかもな、とふと思いました。
5.何気ないことが、こんなにいとおしい
▷「スピカ」
1999年リリースの『花鳥風月』に収録されている曲。
(画像・及びリンクは『花鳥風月+』です。)
『一期一会 Sweets from my SPITZ』というトリビュートアルバムで、椎名林檎さんもカバーしている曲です。こっちも別の趣を持っているのでぜひ聴き比べてほしい・・・。
やたらマジメな夜 なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも 続くのです
「スピカ」/ スピッツ
愛の歓びをうたった曲って無限にありますが、大袈裟じゃなく、特別なことじゃなく、ただ何気ない毎日がどんなにかかけがえないものか、ということをこんなに実感させてくれる曲はそう無いと思います。
「やたらマジメな夜」ってワードが最高に好きです。いつもふざけあったり茶化したりごまかしたりしているのがうそみたいに、いやに真剣な夜。この時間はもう二度と来ないのかも・・・なんてセンチになっちゃう瞬間。
そんな時間って、恥ずかしくて照れくさいけど、自分の中身を見せ合う大事な大事な瞬間なんですよね。共有する相手も、それだけ大切な人だし・・・。
センチメントをぎゅっと凝縮しつつ、それをちょっと茶化すようなユーモラスさがたまらない一曲です。
6.あとがき
熱が入り過ぎて当初の予定を1000字もオーバーしました。
読みにくかったらごめんなさい・・・。笑
今後スピッツが新曲を発表するたびに上位5曲も変わっていくかもしれませんし、今回の厳選5曲と同率1位!みたいな曲もたっっっくさんあるので(厳選とは???)、また紹介させていただきます◎
それでは、また!
any.E7th 真横