スケールを知るとギターが上達する・・・が!
というギタリストのみなさん。
安心してください。
誰にでもわかるように解説していきます!
今回はマイナースケール編です。
自分で弾いてみたほうがわかりやすく覚えやすいですし、運指のいいトレーニングにもなりますので、ぜひお手元にギターをご準備ください。
スケールって何?必要??
ここではごくごく簡単に・・・。
Q. スケールとは?
A. 単に音を集めたグループ!
でもランダムに集めたものでなくて、一定の規則を持っている。
「チューリップ」のメロディーを、ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ・・・と弾いてみてください。
1曲通してもドレミソラ以外の音が登場しませんよね!そして、自然なメロディーの流れを持っている。
このドレミソラからなるものがスケール。
ちなみにこれはCメジャーペンタトニックスケールという名前がついています。
ナンジャラホイという感じですが、この小難しい名前についてはいったん置いておきましょう。
Q. 必要?
A. いずれオリジナルフレーズを作るなら!
譜面を見ながら弾くだけで十分!という場合は、ひとまず知らなくても無問題です◎
でも、もしいずれバンドを組み、オリジナルのフレーズを弾いてみたいと思うなら、スケールの知識があるとかなりスムーズです。
また、アドリブ演奏をするならスケールの知識は必須。
つまりは、ギターのおもしろさをどんどん追及していくならいずれ必要になるので、身に着けておくと便利だよ、という感じです!
上記2つの話は前回のメジャースケールの記事でも話したので、よかったら読んでみてください。
まず、メジャースケールとは?
ここまででメジャースケールについて
という方がいらっしゃったら、まず前回のメジャースケールの記事を読んでみてください。
ギターでわかる!メジャースケール【ギタリスト向けの音楽理論】 - Whiskers Note.
なぜならメジャースケールの方が圧倒的にピンとくるから!
難しい記事じゃないので、さっと読んでさっと戻ってこれるはず!
本題!マイナースケールとは
まず聞いてみよう
とにかく聞いてみてください。
こちらはAマイナースケールです。
聞いてみてどんな感じがしましたか?
- なんだか暗いな
- 悲しい感じ
- 古い童謡みたい
- フォークソングっぽい
- 演歌みたい
など、いろいろあると思います。
「この曲の音に似ているなあ」と具体的な曲名を思い浮かべた人もいるかもしれません。
音楽理論を勉強していくうえで、知っている曲、フレーズなど、身近で具体的な例をあてはめていく、というのはとても大事なことです。理解がぐっと深まります。
話を戻します。
マイナースケールは聞いた通り、悲しげな雰囲気を持つスケールです。
しっとりとしたバラードによく用いられるほか、日本ではフォークソングや演歌、歌謡曲にもたくさん使われています。
昭和の名曲「神田川」も、
令和の名曲「lemon」も
どちらもマイナースケールが使われています。
他にも曲をあげたら数えきれないくらい使われていますから、よかったら探してみてくださいね!
弾いてみよう
聞いているだけでは実感できないので、マイナースケールを実際に弾いてみましょう!
代表的なマイナースケールであるAナチュラルマイナースケールの指板図がこちら。
眺めているより実際に弾いた方が圧倒的に覚えますし、運指の練習にも最適です!
もちろん13フレット以降にも同じようにAナチュラルマイナースケールはありますので、弾いて探してみてください◎
〇〇と同じじゃね?
この図を見て『ん?』となった方。
ものすごく鋭いです。
ここでCメジャースケールを振り返ってみましょう。
同じやん。
そうなんです、CメジャースケールとAナチュラルマイナースケールは、実は同じ構成音を持っているのです。
またこの2つは、同じ構成音ではあるけれど、音楽理論の上ではまったく別の意味を持つ集まりです。
『なんで同じ音なのに別物なの?』を説明する理屈はもちろんありますが、スケールの導入でお話しすると、おそらく頭がこんがらがってしまいます・・・。
なので今は『なぜ?』はいったん置いておいて、
同じ構成音を持つ別のスケールもある
ということだけ覚えておいてください。
あなたと同じ1組に、バスケ部の子が7人いるとします。
この7人は仲がいいので、みんなで同じ放送委員会に入ることにしました。
『1組のバスケ部』も『1組の放送委員』は同じメンバーですが、バスケ部の顧問の先生が彼らを呼び出すとき、「1組の放送委員、集まって」とは言いませんよね?
こんな風に、音が同じであっても、そのスケールの本質は別物なのです。
マイナースケールのルール
聞いたり弾いたりしてマイナースケールの雰囲気はつかめたでしょうか?
ここからはマイナースケールのルールについてお話していきます!
メジャースケールのルールは
全・全・半・全・全・全・半
でした。
一方、マイナースケールのルールは
全・半・全・全・半・全・全
です。
メジャースケールと比べると、3・6・7番目の音が半音低くなっています。
このことはいずれ音楽理論を深く学ぶときに役立つので、どうか覚えていてください。
今はこの「全・半・全・全・半・全・全」を呪文のように覚えておけばOK!
メジャースケールとごっちゃにならないようご注意ください。
ナチュラル???
ここまでマイナースケールについて見てきましたが、実はこれはマイナースケールの基本形・ナチュラルマイナースケールの話。
なんとマイナースケールには他にも二種類のスケールがあります。えー!
他の2つはナチュラルからの派生であり、用途によって使い分けされているもの。
ここもマイナースケール学びたての段階でいっぺんに知るのは大変ですから、まずは基本のナチュラルを覚えてみてください。
千里の道も一歩から!
まとめ
今回はマイナースケールについて、ごくさわりの部分をわかりやすくお話しました!
スケールも理論も本来もっと奥が深いものですし、なにより音楽活動にとても役立つものです。
今度は実際にどう役立てることができるのかも検証・説明してみたい・・・!
もし解説してほしいことがあれば、お気軽にコメントなどでお寄せください◎
お読みいただき、ありがとうございました!
次の素晴らしい音楽でお会いしましょう。
Have a nice music!