
今年も甘いにおいの香る季節になりました。
この香りで反射的に思い出すバンド・・・
そう、もちろんキンモクセイです!
なかなかに良いバンドなので、もっともっと多くの人に聞いていただきたい。
あと、季節で聞くアーティストを変えるっていうのもなかなかいいじゃないですか。
オツな感じで・・・。
というわけでバンド・キンモクセイのおすすめの曲をご紹介していきます!
音源リンクも貼ったので、秋の良い空気に曲を溶かしながら、ぜひお楽しみください。
キンモクセイって?
「あたしンち」のアニメ版を見ていた世代の人は、絶対にキンモクセイを知っているはずなんですよ。これこれ。
アニメのOPテーマだったんですよね~。
この曲が聞こえると、「始まった~」とテレビの前に集まったものです。
大人になってから改めて聞くと、飾り気のない良い曲です。でも実は・・・。
この曲については後述します。
あと、CMソングもやっていました。
大瀧詠一さんの「夢で逢えたら」のカバーです。車のCMに使われていました。
ボーカルの伊藤さんのメロウな歌声が本当に曲によく合う名カバーなんですよね・・・。
ぜひ聞いてほしい3曲
ここからは「キンモクセイのこれだけは聞いて!3選」をお届けします。
「二人のアカボシ」(2002)
ほんっとうにカッコイイと思う。
なんなん?。
バンド最大のヒットともいえる曲、「二人のアカボシ」です。
- 高速を駆け抜けていくようなシティ感
- ラテンなリズムから漂う余裕な雰囲気
- 都会の清濁を表現した情景描写
これらの要素がひとつの曲の中で完全に表現されているんですよ。
とってもオシャレで都会的でありながらまったく嫌味でなく、都会ならでは、大人ならではの悲哀も描いている。
でも、最高にクール・・・。
サビのエモーショナルなメロディも良い。
心をぐっと掴まれて、夜にひとりで何度も繰り返したい良さがありますよ・・・。
この曲が好きな方は、ぜひ「車線変更25時」も聞いてください。メッチャいいですよ。
「さらば」(2002)
冒頭でもご紹介した「さらば」。
これにも触れないわけにはいきません。
一見(一聞?)するとほのぼのとした優しい、でも当たり障りのない曲に聞こえます。
が!
これフルで聞くとわかるんですが、OPでは流れない箇所の歌詞がすんごい良くてですね・・・。
たとえ最初で最後の夜でも
あなたと居た事は忘れません
こんにちは、ありがとう・・・という日常で交わされるあいさつが飛び交うこの歌の中にあるこの一節が、今が永遠ではないことを急に呼び起こさせるんですよね。
「あたしンち」の雰囲気とあいまって、家族ですら、いつかは離れてしまうんだよなあ・・・というセンチメンタルを感じさせてくれるのです。
「君のくしゃみ」(2024)
こちらは最近のアルバムから!
キメの整った肌の写真よりも
くしゃくしゃになった君の笑顔が好き
はい。
はい、もう好き。
このフレーズも最高ですし、現代社会に疑問を投げかけるトガった歌詞もイイんですが、何よりこのキンモクセイらしい軽やかさがいいですよね。
2回目のサビで転調するところなんか顕著ですが、こういう遊び心満載のテクニックが曲の雰囲気を軽くしているんですよ。
だからメッセージ性の強い歌詞でもクドくないし、終始わくわくした気持ちでいられる。
ラスサビでさらにもう一段階転調するんですが、ほんとうに鮮やか・・・。
テクニック使いどころが上手いんですよね。
この絶妙なセンスが、キンモクセイらしさを作り出している。
おすすめのアルバム
キンモクセイはベストアルバムを出しているので、入門するならそちらがちょうどいいと思います。
今回ご紹介した曲もたくさん入っています。
でも個人的には2024年リリースの『洋邦問わず』もかなりおすすめ!!!
全曲バランスがよく、通しで聴いてもめちゃくちゃ楽しいです。
特に4曲目「モラトリアムからサナトリウムまで」はぜひ聞いてほしいな・・・。
むちゃくちゃカッコイイっす・・・。
まとめ
季節や時節にあわせて、旬を楽しむように音楽を楽しむのもなかなか楽しいですよ!
それはそれとして、もしキンモクセイを気に入ったら、季節問わずいつでも聞いてください。
本当に良いバンドなので・・・。