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とある音楽研究生のノート

【邦楽ヒットランキング】ヒットチャートを分析してみる【「アイドル」「美しい鰭」「オトナブルー」】

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イントロ

流行りの音楽には何が隠されているんだいっ!!
(きんにくん風)
(そうでもない)

 

ということで、ヒットチャートを覗いて、今日本で流行っている音楽にはどんな特徴があるのかを探ってみることにしました◎

今一番アツイ曲を探すのにも、新しい素敵な楽曲を探すのにもお役立てください♪

 

もくじ

 

 

邦楽ヒットランキング

媒体のよって楽曲の並びも順位もだいぶ変わってくるのでどれを参考にすべきか悩みましたが、肌感で、一番話題とリンクしていそうだなと感じたBillboardの順位を参考にすることにしました。

1位 アイドル/YOASOBI
2位 美しい鰭/スピッツ
3位 ABARERO/SixTONES
4位 絆ノ奇跡/MAN WITH A MISSION×milet
5位 求めよ...運命の旅人算/BEYOOOOONDS
6位 天使は何処へ/≠ME
7位 Subtitle/Official髭男dism
8位 怪獣の花唄/Vaundy
9位 LADY/米津玄師
10位 オトナブルー/新しい学校のリーダーズ

引用元:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=hot100

 

以下ではこのランキングを受けて、気付いたこと、印象的だったことを挙げていきます!

 

感想・印象

アニメ無双。

Billboardでは他にもさまざまなくくりでランキングを作っており、ものすごく参考になるのですが、アニメソングに限って作った”Hot Animation”のランキングの上位3曲が、ほとんどそのまま全体の上位に食い込んでいました。(「アイドル」「美しい鰭」「絆ノ奇跡」)

コナン×スピッツという巨大コンテンツがぶつかりあった「美しい鰭」はもちろんのこと、原作も大ヒットしアニメも大いに期待されていた新アニメ「推しの子」と、若い世代に絶大な人気を誇る若手最注目アーティストのYOASOBIのタッグ「アイドル」は満を持して1位!また、大人気アニメ「鬼滅の刃」のOPである「絆ノ奇跡」もやはりランクインしていますね。マンウィズもスゴイのですがコラボしているmiletさんも本当に実力のあるシンガーさんで、初代主題歌からLiSAさん、Aimerさんときてからのmiletさんの起用は、スタッフさん、さすが・・・と思わずにはいられませんでした。

 

日本ではやはりアニメ主題歌は絶大な注目度を誇っていますね・・・!力を入れたアニメや凝ったつくりのアニメは大体主題歌が良いような気がします◎

 

アイドル×CD

このアニメ無双に切り込んできたのがSixTONES「ABARERO」。また、10位以内に入ってきたBEYOOOOONDSの「求めよ…運命の旅人算」、≠MEの「天使は何処へ」ですが、この3曲はいずれもシングルチャートから勝ち上がってきたアイドルさんの楽曲。

「天使は何処へ」以外の2曲はストリーミング配信が行われていないので、ほとんどシングルのセールスで上位に入ってきたものかと思われます。アイドルさんとCDとの親和性は現在も顕在のようです。しかしこれ、ストリーミング配信も始めたらとんでもない再生数になるのでは・・・?

 

「ABARERO」は重めのHIPHOP感が流行りのK-POPサウンドに近しく感じられ、メンバーの良さを最大限生かしながらも現在のポップカルチャーを取り込んだ内容となっていました。ジャニーズ系列のK-POPっぽい楽曲っていつもタイトルやキーワードに日本語的な要素が入っている気がします(Travis JapanJUST DANCE!」やKing & Prince「Namae Oshiete」など)が、これは世界でやっていくのにわかりやすく日本をアピールしようという意図・・・?

「求めよ...」はハロプロらしいパーティーソングながらファンキーさもあり華やかで、イントロ・間奏・アウトロに至るまで趣向の凝らされた1曲に仕上がっていました!また、間奏での江口さんのホイッスルボイスにはびっくり!必聴です。

「天使は何処へ」はクラブサウンドのクールさを持ち合わせた楽曲で、ダーティーな雰囲気と強めの歌詞がカッコイイ曲。アイドルさんの曲と一口に言っても、本当に様々な曲調がありますね・・・!

 

ゴリゴリのEDM=ナウいJAPAN?

後述の「オトナブルー」を聞いた時にも思いましたが、このゴリゴリのEDMって今の日本ならでは・・・?海外のポップスではエレクトロサウンドを一部に取り入れつつ生の楽器の音でメインを引っ張る、という曲が多いような気がしました。もしかしたらこれ、何十年と時が経ってから海外で流行るやつ・・・?それともEDMブームが遅れて入ってきているだけなのか・・・?

 

令和×昭和×個性

何週ランキング入ってんだよ御三家「Subtitle」「怪獣の花唄」「LADY」についての感想は今回は割愛させていただきます。もうこの曲とアーティストはね・・・モンスターやから・・・

 

さて、今週のヒットチャートで一番衝撃を受けた曲をご紹介します。それが10位の「オトナブルー」。

www.youtube.com

こちらはTikTokにてサビの振付が「首振りダンス」として流行したことにより火がついた楽曲。SNSはやっぱりすごいね・・・というのはもちろんなんですが、とてもそれだけで片づけられない!

作曲したyonkeyさんはヒップホップグループのプロデューサーも任されるトラックメーカーですが、今回和田アキ子さんの「古い日記」をサンプリングしたのでは?と話題になっています。

Apple 和田アキ子

というかメインボーカルSUZUKAさんの歌い方がもう和田さんぽいし、「ハッ!」って言ってしまっている笑
こんな風にコード進行・メロディ進行・歌い方・リズムなど随所に昭和が散りばめられているこの曲ですが、巧みなアレンジによってめちゃくちゃ新しくてカッコイイ楽曲になっています!これはもう感動。

そしてこの個性的な楽曲を見事に乗りこなしているSUZUKAさんの高いボーカル技術、独特なボーカルと対になるかのようにシンプルで淡々として、なおかつ美しいコーラス。完璧に計算されつくした1曲に度肝を抜かれました。ものすごい中毒性・・・。新しい学校のリーダーズ、はまりそうです。いやもうはまっているかも。

 

アウトロ:総評

Adoさんの「新時代」が大ヒットした時に「YMOのまいた種が今結実しているのではないか?」とふと感じたのですが、今週のヒットからもそれを感じました。

また、昨今の楽曲には工夫がほんとうにたくさん張り巡らされているのに深く感動しました・・・!キャッチーなメロディはもちろん、転調、変拍子、サンプリング・・・。聞いていて「そんなことやっちゃうの?!」「何が起きてんの?!」と驚くような展開ばかりで楽しいです!音楽の広い可能性を感じられますね◎

 

ランキング分析は続けることにも大きな意味があると思うので、しばらく続けてみようと思います♪よかったらまた読んでみてくださいね!

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
また素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!

 

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【今回ご紹介した楽曲】

 

【ご紹介楽曲の収録作品】

 

 

 

 

 

 

 

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【参考・引用ページ】

Billboard Japan Hot 100

Billboard Japan Charts