イントロ
昨日は今週の邦楽ヒットチャートを分析してみました!
今回はUSチャートのトップ10を分析してみようと思います◎
アメリカではどんな音楽が流行っているのか?
どんなアーティストが人気があるのか?
その他にも傾向や気付いたことをまとめてみました!洋楽が好きな方、新しい音楽が好きな方、逆に今まであまり興味が無かった方も!この機会にぜひチェックしてみてください♪
もくじ
チャートトップ10
さっそく今週のトップ10の発表です!
チャートはBillboardのHot100 を参考にしています。
1 Kill Bill/SZA
2 Last Night/Morgan Wallen
3 Flower/Miley Cyrus
4 Princess Diana/Ice Spice & Nicki Minaj
5 Ella Baila Sola/Eslabon Armando & Peso Pluma
6 Creepin'/MetroBoomin, The Weeknd & 21Savage
7 Calm Down/Rema & Selena Gomez
8 Die For You/The Weeknd & Ariana Grande
9 Search & Rescue/Drake
10 Boy's a liar, Pt. 2/PinkPantheress & Ice Spice
引用元:Billboard Hot 100 – Billboard
圧倒的HIPHOP/R&B
ほとんどHIPHOPやR&Bの曲!Morgan WallenやMileyの曲はカントリーやポップスに近いですが、それらもやはりHIPHOPやR&Bが下地になっているような楽曲たち。現代アメリカではビートやリズムを重視することなしにヒットするのは難しそうです。
新進気鋭のラッパーIce Spice
NY発の新人女性ラッパー、Ice Spiceの曲が2曲もランクインしています。グイグイ来てる~!Nicki Minajとの”Princess Diana”はドスの低音ビートの効いた挑戦的なトラックとなっていて、一方PinkPantheressとの”Boy's a liar, Pt. 2”はエレクトロサウンドの心地よい可愛らしいサウンドに仕上がっています。どちらも女性2人だからこその強み(一方は強さ・したたかさ、一方は可愛らしさ、華奢さ)が全面的に出ていて、まったく違う2曲ですが共にアガる2曲!
また、9位の”Search & Rescue”をリリースしたDrakeはいち早く彼女の才能に気付き、コンタクトを取っていたそう。一流はアンテナの張り方が違う・・・。
甘く切ない歌声、TheWeeknd
Ice Spiceと同じく複数曲がランクインしているThe Weekndはカナダ出身のR&Bシンガー。音楽プロデューサーの肩書もあります。コンテンポラリー・R&Bという、R&Bにファンクやソウル、HIPHOPの要素をかけあわせた新しいR&Bの形を追求しているようです。
甘く切ない歌声が特徴的で、”Creepin'”では切なさとシリアスさを、”Die For You”では甘さとメロウさをその声で見事に表現しています。
なんとなく昔流行ったNe-Yoというシンガーさんを思い出しました。日本でも流行りましたよね・・・!
生々しいほど共感できる
HIPHOPやR&Bが席巻するチャートですが、上位3曲はその中でもどちらかというと歌もの寄りかな?と感じました。そしてこの3曲、全部失恋ソング。いつの時代でも失恋ソングは多くの人の共感を得やすいですが、この3曲は特に生々しい。
「元カレを●しちゃうかも」な"Kill Bill"
I might kill my ex
Not the best idea
His new girl friend's next
How'd I get here?
(元カレを●しちゃうかもな
良いアイディアじゃないけど
彼の新しい彼女はその次ね
どうしてここまできちゃったんだろう)
引用元:SZA – Kill Bill Lyrics | Genius Lyrics
全然良いアイディアではないけど・・・!でもわかりますよね・・・?!これだけの激情がこのアンニュイな曲調に乗っかっているっていうのが、何か諦めみたいな、もうどうしようもできない嫌な雰囲気をそのまま表現しているようで大好きです・・・!
アコギリフがズルイ”Last Night”
使っている音自体はごくシンプルに感じるのですが、だからこそMorgan Wallenのこれでもかというほど感情豊かなボーカルが刺さる!こんなに心地よいアコギリフ、これはもうズルイですよ・・・。
この曲はもう何週にも渡ってチャートに残っている大ヒット曲ですが、やはり人はエモーショナルなものにどうしても惹かれてしまうんだな・・・と改めて実感させてくれた1曲。
元夫へ捧ぐ。”Flowers”
これはさらに生々しい楽曲で、Mileyの元夫であるLiam HemsworthからMileyに贈られた曲、”When I Was Your Man/Bruno Mars”を Bruno Marsに許可を取ってサンプリングして作られたというウワサがあるのです。
ウワサでしょ~?と思うでしょ?聞いてみてください。もうほぼコレだから。
コードやメロディの進行もかなり似通っているのですが、決定的なのは歌詞。
When I~での”I should have bought you flowers(君に花くらい買うべきだったな)”に対してFlowersでは”I can buy myself flowers(花なら自分で買うわ)”など、対応している歌詞ばかり。
全体的に別れを惜しむ歌詞となっていて、Liamとの生活が終わってしまったことに対するほろ苦さを表現したこの曲に花を添えています。
それにしても別れの曲だってのに曲調強くてカッコよすぎる・・・。惚れます。
アウトロ:総評
大人が聞く曲?ティーンが聞く曲?
曲調は違えど、どの曲もなかなかにプライベートで、そのぶんだけエモーショナルだなと感じました。
日本ではアメリカほどアーティストのプライベートを公開しない・・・という文化の違いもありますが、そうでなくてもUSチャートは、恋愛や別れなど、大人が自分の生活に置き換えて聞き入ることのできる曲、大人が共感しやすい曲が多いですよね。邦楽ヒットチャートはもっと、10代の若者がターゲットになっている曲が多いような。USと日本では音楽市場を支えている年齢層が違う・・・?
席巻の法則
それからUSチャートでは同じアーティストが何曲もランクインしやすい傾向にあるなとも感じました。これはこの1週の分析だけではわかりませんが、リリースの戦略に秘密があるような気がします。
USではサブスクでランクに入りやすいよう、一度にたくさんの曲をリリースする傾向にあるそうです。なにかこういったレーベル側の作戦が関係していそうなのですが、このあたりは何週かチャートを分析して探っていきたいと思います。
音楽観広がる~!!
なんにせよHIPHOPもR&Bも普段聞かない私からしたら音楽観がぐいぐい広がって楽しかったですし、何よりSZAとMileyがすごく刺さった!!!
アーティスト同士の人間関係やUSのリリース戦略の辺りもがぜん気になってきましたし、ヒットチャートの分析は今後もう少し続けてみようと思います◎
よかったらまたお付き合いください♪
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
また次の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
\面白かったらポチン・・・とお願いします/
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【参考・引用ページ】
NY発の新ラップスターが誕生?! Ice Spice - Munch (Feelin’ U) (2022)|DIGTRACKS|note
SZA – Kill Bill Lyrics | Genius Lyrics