クラシックの記事を書き始めたので、初心者のわたしには難しかった専門用語の意味をこちらでまとめておくことにしました!ぜひお役立てください◎
!内容は随時更新していきます!
楽曲にまつわる用語
曲の形式や種類
カンタータ
独唱、重唱、合唱(→「唱」の項目へ)及び楽器の伴奏から成る大規模な声楽曲。交声曲とも。2人以上の歌手がそれぞれ別のパートを歌う。
協奏曲
管楽器、弦楽器、打楽器の構成による楽団=オーケストラ+ソロ(ピアノ、ホルン、フルート、ヴァイオリンン、チェロなど)で演奏する曲。コンチェルトとも。
交響曲
オーケストラで演奏する曲の中でもっとも規模の大きいもの。シンフォニーとも。多楽章から成る(基本的には4楽章で、うち1つはソナタ形式)。
幻想曲
ファンタジアとも。作曲者の想像力を基に作られた作品で、形式にとらわれない自由な作風が特徴。
ソナタ
楽曲の形式のひとつ。序奏→提示部→展開部→再現部→結尾部という流れ。提示部と再現部で曲の第一主題と第二主題を展開する。
唱(重唱など)
独唱
1人が歌う
重唱
2人以上がそれぞれ1人ずつ別のパートを歌う
例)Aさんがソプラノ、Bさんがメゾ、Cさんがアルト
斉唱
2人以上が同じパートを歌う
例)AさんとBさんがソプラノ
合唱
複数人ずつ別のパートを歌う
例)AさんとBさんがソプラノ、CさんとDさんがメゾ、EさんとFさんがアルト
表記
第〇番
曲に割り振られた番号。曲の形式ごとに作曲順で割り振られることが多い。クラシックの曲には標題(「悲愴」など)が付けられないことも多いので、これが実質的な正式曲名のような扱い。
第〇楽章
交響曲などの楽曲を構成する、それぞれが完結した個々の曲。
作品××/op.××
形式・ジャンル関係なく、作曲家ごとに割り振られる番号。作曲した順に数字を付けられることが多い。番号の前に作品を整理した研究者のイニシャルのアルファベットがつくことも。
WoO××
”Werk ohne Opuszahl(作品番号なし)”の略。作品番号のついていない楽曲に、後から楽曲整理のための認識番号として振られた番号。ドイツ語圏の作曲家の楽曲に対して使われる表記。
理論
対位法
同時に異なる旋律を2つ以上鳴らす作曲のテクニック。
クラシック史にまつわる用語
大まかなクラシック史
6c グレゴリオ聖歌や多声楽が生まれる。中世西洋音楽のはじまり。(これ以前にも音楽は存在したが、民謡の意味合いが強い)
9C ネウマという記号を用いたネウマ譜が初登場。これによってはじめて音楽を譜面に残すことに成功する。
15C 【ルネサンス音楽】
14C~16Cのルネサンス期に作られた音楽。ルネサンスには本来「古代ギリシアやローマを復興させる」という意味合いが含まれるが、音楽においてはこの時期に作られたもの、という意図が強い。声楽、特に宗教歌が中心。ここまでの音楽をまとめて「初期音楽」と呼ぶこともある。
16C 器楽が発達し、オペラが誕生。宮廷音楽も栄える。
17C 【バロック音楽】
ルネサンス音楽にあった作曲上の多くの制約を逸脱し、より感情表現を重視した音楽を目指すようになる。<ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル>
18C 【古典派音楽】
形式や和声に重点を置くようになる。また、この頃ようやく音楽が「芸術」として認識され始める。
理性を重んじる啓蒙時代を背景に、楽曲の均整や合理的な展開を重視するようになった。交響曲、協奏曲、ピアノソナタが盛んに。<ハイデン、モーツァルト、ベートーヴェン>
19C 【ロマン派音楽】
理性だけを重視するのではなく、感情や感覚、感性を通じてのみ辿り着ける領域にはおこの世の真実がある、という思想の下にロマン派音楽が生まれる。ロマン派のロマンは「ロマンティック」という言葉から来ているが、必ずしもそういった音楽ばかりでもない。<メンデルスゾーン、リスト、ショパン、シューマン、ワーグナー、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、サン=サーンス>
20C 【印象主義音楽】【近代音楽】【そして現代音楽へ】
雰囲気や気分、印象を重視する印象主義音楽、和声や調の規制をなくし自由な作風が生まれた近代音楽、そして第二次世界大戦以後には現代のような音楽が生み出された。
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【参考ページ】
交響曲(こうきょうきょく)とは? 意味や使い方 - コトバンク
カンタータ(かんたーた)とは? 意味や使い方 - コトバンク
もう迷わない!協奏曲と交響曲の違いは?クラシック音楽の用語解説 | Music Lesson Lab
第6回:クラシックソムリエが案内する Road to 仙台国際音楽コンクール | 仙台国際音楽コンクール公式サイト
ファンタジア(幻想曲)の由来や特徴、おすすめの曲【音楽のジャンルを分かりやすく解説!】