イントロ
前回こんな記事を書きました↓
小説を音楽といっしょに楽しむと
その面白さがぐん!と深まりかなりおすすめ💡
しかし、楽曲など一切登場しない物語ももちろんあります。
そんな物語でも、音楽と一緒に楽しむことができます!
むしろそっちのほうがおもしろいというケースも・・・!
そんなわけで今回は、小説と音楽とをかけあわせて楽しむ方法をご紹介していきます!
✅音楽は好きだけど本は読まない
✅本は読むけど音楽はそんなに・・・
✅普通に読めばいいじゃん
こんなみなさん!ぜひだまされたと思ってこの記事を読んでみてください!
想像力によって、物事がさらにおもしろくなる。
その豊かな体験をお約束します◎
もくじ
1.小説を選ぼう
まずは題材となる小説を選びましょう!
ジャンル・年代・作家、どんなものでもOKです。
本に慣れていない人は、映像化された作品の原作を読んでみるのもいいですね!
映像化された作品であれば、まず映像化作品の主題歌やテーマ曲を流しながら読むのがやはりおすすめ。かなりアガります。
また、本に慣れないうちから古典文学や大きな賞を受賞した作品を読み始めるのはあまりおすすめできません。難しいので・・・!(もちろん、読みたい!という強いモチベーションがあればOK)
学生の頃教科書に載っていて、印象に残っている作品などもおすすめです。
とにかく飽きずに読み続けられるものを選びましょう◎
2.収録曲を聞こう
作中に楽曲が登場する場合は、ぜひ積極的に聞きましょう!
参考に、前回小説に登場する曲を掘り下げた記事も置いておきます↓
作家さんには音楽好きの方も多く、楽曲からインスピレーションを受けて執筆を始める方もいらっしゃるようです。
物語本編を支える音楽も聞いてみることで、より物語舞台にリアルさが生まれ、世界にのめりこむことができます。歌詞によって、文章になっていない世界観を補完できることも。
はっきりとした楽曲名でなく「70年代のロックが~」のように登場する場合も、プレイリストなどで流し聞きすることで、雰囲気を楽しむことができます。
3.著者の好きな音楽を調べてみよう
ここからは作中に楽曲が登場しないパターンについてお話します。
有名な作家さんであれば、その人となりを調べることもできます。その人の好きな音楽を調べてみて、聞きながら小説を読む、というのもなかなかオツです。
時に好きな音楽というのは、好みや価値観、そしてその人が生きてきた時代背景なども象徴するものです。
すなわち好きな音楽がわかると、その小説で著者が示したいメッセージや、それを示したいと思うに至ったバックグラウンドがわかるわけです。
4.雰囲気の演出をしよう
さて、本当に面白いのはここからです!
今度は自分の想像力によって物語を演出していきましょう。
バーの店内、一人で歩く夜道、朝の陽射しが差し込む部屋・・・などなど、物語にはあらゆる場面が出てくるわけですが、そのシーンにあった音楽を自分で考えてみるのです。
カフェでのシーンにはジャズをあわせたくなりますが、純喫茶の店内で流れているのは歌謡曲かもしれません。あるいはシャンソン?
ラテンの音楽が流れているお店だったら、シーンはどんな風に展開していくでしょうか?その店内でするのが恋人との別れ話であったら、たとえブラジルのサンバの音楽が流れていても、心の中では中島みゆきさんがしんしんと歌っているかも・・・。
悲しいシーンであえて明るいBGMが流れていたら、かえって胸を打つものがあるかもしれませんね。
音楽には人の感情を盛り上げる効果がありますよね。喜びも悲しみも倍にすることができます。
流れているBGMひとつが物語に影響していたとしたら・・・と想像しはじめると物語がぐっと奥深くなりますし、登場人物ひとりひとりの人生が鮮やかに色づいてきます。
5.主題歌を決めよう
こんなふうに物語を隅の隅まで味わいつくしたら、読み終えた後にもかなり登場人物に愛着がわいているはず。
そこで、この小説に対する主題歌を設定しましょう。
世界観にあったジャンルから選ぶもよし、好きなアーティストの曲から選ぶもよし。邦楽でも洋楽でも、むしろ歌でなくてもかまいません。とにかくその物語を象徴するような曲をひとつ選び出すのです。
難しければアーティストだけ決めるのももちろん◎。
これ、慣れてくるとメチャクチャ楽しいです。誰にも影響しないのに「この曲・・・いや待て!むしろあの曲か?!」とついひとりで遊んでしまうことうけあい。
できれば同じ本を好きな人と語り合ってみると楽しさ無限大です。
また、どんな主題歌を選ぶかによってその人がその物語のどんな部分に感銘を受けたかがよくわかります。心理テストみたいなものですね。
想像力が作品を光らせる
音楽も小説も、他のどんな作品でも言えることですが、その面白さや良さを最もブーストしてくれるのは、受け手の想像力です。
物語を自分の頭の中でどこまでリアルに作り上げるか。その世界にどこまでのめりこめるか。登場人物にどこまで寄り添えるか。
作り手の感性と受け手の感性とが掛け算されれば、
作品はどこまでも深くなり得ます。
そして小説を楽しむとき、その想像力のお手伝いをしてくれるのが、音楽なのです。
おすすめの小説5選
せっかくなので、私のおすすめの小説もご紹介しておきます!
ものすごく個人的な趣味で、
しかし人生トップ5に入った作品を選びました。
よかったら手に取ってみてくださいね◎
『キッチン』よしもとばなな
人間物語です。
人と生きる、ということを深く考えさせてくれる大傑作。
同時収録の『ムーンライト・シャドウ』もぜひ欠かさず読んでみてほしい・・・。
『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎
ミステリー作品です。
伊坂さんの軽妙な文体と息つく間もない展開がどんどんページを進ませます。
クライマックスでこんなに大きな感動を呼び起こす物語にはなかなか出会えません・・・。
『きらきらひかる』江國香織
一癖も二癖もあるラブストーリー。
最後にそんな曲を持ってくるなんて反則です・・・。
『幸福な食卓』瀬尾まいこ
人間物語です。
当時、たまたまaikoさんの「白い道」を聞きながらラストを読み切っていたのですが、そのせいで一週間以上この物語の余韻に閉じこめられることとなりました。
読んだらぜひ聞いてみてください。勘弁してくれとなります。(?)
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
ミステリー風味・・・?
だんだんと明かされていく衝撃の真実に胸が締め付けられます。
日本でドラマ化もされたようですが、ぜひ原作でも楽しんでいただきたい・・・!
作中の”Never let me go”の甘さと痛さよ・・・。
アウトロ
いかがでしたでしょうか!
小説と音楽の親和性は半端じゃありません。
想像力が育ち、それによって作品がますます楽しくなります!
この機会にぜひその面白さを知ってほしいです◎
ここまで読んでくださってありがとうございました!
また次の音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!
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