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唯一無二の音で火星を目指したヤツらがどうなったかって?【FoZZtone解説・おすすめ曲】

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イントロ

10代の時に聞いていた音楽って、人生に大きな影響を与えてくれます。

そんな中、大人になってから聞いてもものすごい衝撃を与えてくれやがったとんでもねぇバンド・FoZZtoneを今回はご紹介します!

 

かつて火星を目指したバンドの現在。ぜひ確認してください。

 

もくじ

 

この曲嫌いになれる人いる???

バンドの詳細を説明する前に、とりあえず聞いてみてほしい・・・!

この曲を好きになれなかったらもうこの記事は閉じてもかまいません。

そんくらい良い曲。

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歌を信じるように/明日を信じてもいいんだ

愛は雨のように 注いでいる

 

バンドの技術もメロディも歌詞も曲へのこだわりももう全部強い!!!

こんなに希望に満ち溢れた言葉の数々にこれだけ説得力のある曲をつけられる、そして演奏しきれるってどないなっとんねん!と衝撃を受けた1曲です。LOVEってこの人らが作った言葉か?くらい思いました。本当に。

 

FoZZtoneって何者?

と1曲聞いていただいたところで、ようやくバンドの詳細をご紹介しようと思います!

 

概要

FoZZtoneは2003年にGtChoの竹尾さんを中心に結成したバンド。ほとんどの作詞作曲をGtVoの渡會さんが、一部の楽曲の作曲をBaChoの菅野さん、そして竹尾さんが行っています。いました。(不穏)

 

渋谷・下北沢でインディーズとして活躍した後、2007年にミニアルバム「景色の都市」でメジャーデビューを果たします。が、売れない。

精力的に活動しますが、2011年にインディーズレーベルへ移籍。たくさんの名曲を生み出しますが、2015年に活動休止。2016年にはオフィシャルサイトも閉じられてしまいます。

 

そんなわけでせっかく興味を持っていただいたにも関わらず、現在は活動していないのです。すみません・・・。

しかしバンドの物語はここで終了しないので、ぜひめげずに最後まで読んでみてください!(どの口が言ってんだ)

 

ここがすごいよFoZZtone

無敵。

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楽器隊がうまい。歌もうまい。メロディも良い。ノリも良い。ライブの楽しい楽曲もたくさん。歌詞の言葉選びも美しい。無敵です。

バンドとしてほしい要素をほぼ取り揃えているといっても過言ではないと思います。コード進行や曲の構成もおしゃれですし、転調などのギミックもそつなく自然に取り込んでいる。インディーズ時代に渋谷や下北沢で活躍していた、というのが頷けます。なんんで売れなかったの・・・?

 

多岐に渡る音楽性

イケイケのロックバンドだ~と思わせておきながら、突然打ち込みっぽい曲を作り出してみたり、

課と思えば低音ビートのかっこいいブラックミュージック調の曲を出してみたり、

「ロックバンド」の概念を軽く超越するような、多岐に渡る音楽性。

何がスゴイって、ジャンルが変わってもやっぱりFoZZtoneなんですよね。ブレない。どんな要素も自分たちらしい表現方法で唯一無二の楽曲に変換してしまえる技巧と表現力、想像力。やりたくてもできないことだと思います・・・。

 

その想像力は楽曲だけに留まりません。

 

業界初をやってのけた企画力!

FoZZtoneは業界で初めてオーダーメイドアルバムをリリースしたバンドでもあります!

2010年にリリースした作品「from the NEW WORLD」は、なんと曲目と曲順をファンが指定できる画期的なアルバム!候補曲の中から曲を選び、希望の曲順を送ることで、その中身のアルバムが送られてくる仕様です。しかもクレジットには選曲プロデューサーとして自分の名前が・・・!

このアルバムは当初1000枚限定リリースの予定でしたが、リリース当日にアクセスが集中し、あっという間に完売。あまりの盛況ぶりに急遽期間限定で受注期間をもうけることになった、伝説の一枚です。(現在は受注終了しています)

本当にね・・・この頃に出会っていたなら・・・ね・・・(死んだ目)

 

ちなみにこのアルバムの候補曲と新曲をあわせたアルバム「NEW WORLD」は現在も聞くことができます!

 

火星を目指した果てに

インディーズへの移籍が決まり、売れなければならない・・・という現実に直面した3人が再起をかけて発表したアルバム、それが「Reach to Mars」でした。

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野外の大きなホールなんかで爆音で響き渡ったら最高にカッコよさそうな表題曲「Reach to Mars」を収録した大作でした。でも売れなかった。

この後ミニアルバムやフルアルバムをリリースしましたが、結局バンドは活動休止してしまいます。

 

この頃のことについて、GtVoの渡會さんはこんな風に語っています。

FoZZtoneは、メジャーとの契約が切れたあと、どうやっていこうかとすごく考えた時期があって。それで色々考えていった結果、過剰にやった最初のアルバムが『NEW WORLD』(2011年)だったんです。そこで『CDショップ大賞』にノミネートされたり、ひとつ評価されたことが「過剰さ」に対して安心を求めてしまうことにも繋がったんだと思います。

引用:渡會将士が塗り替えた自分。強がりを脱いで出会えた人の温かさ | CINRA

 

「Reach to Mars」、とても良い曲なのですが、確かに少しスケールが大きすぎて現実離れしている印象も受けました。自分自身のことに置き換えて親身に感じにくいというか・・・。

また、音楽を続けたい、でもバンドは売れない。という中でバンド内に広がった嫌な緊張感も、もしかしたら活動休止の原因だったかもしれませんね。

 

その後渡會さんはソロ活動を、竹尾さんは新しいバンドを、菅野さんはサポートミュージシャンとしてのキャリアをはじめます。3年、4年と時間が経ち、FoZZtoneの再開はもう無いものかと思われた2019年。止まった時計が動き始めます

なんと渡會さんのソロツアー「渡會将士 JAPAN?TUOR」の東京公演にて、ゲストで菅野さんと竹尾さんが登場。歓喜の声の中、一夜限りの復活を果たすのです

 

実際に見に行かれた方の記事を拝見すると、会場がどんなに感動に包まれたのかがわかります。

ameblo.jp

 

火星を目指したバンドは、結果それぞれの道を歩むことになった。

でも活動休止から4年経って、またこうして同じ場所で音楽を鳴らすことができた。そしてそれぞれが、新しい夢を持って今も音楽を紡いでいる・・・。

先述の渡會さんのインタビューを見たりソロ活動での新しい曲を聞いたりしていると、渡會さんが今も生き生きと意欲を持って、音楽を続けてらっしゃるのがわかるのです。

 

道は分かったとしても、それでじゅうぶんじゃないか。新しい目標に向かう今があるなら、ここまでのすべてが彼らにとってのベストだったんじゃないか。そんな風に思います。

 

こういうドラマを知ると、やはりバンドは美しい生き物なんだな・・・と実感してしまいますね。これだからバンドを追うのはやめられない。

 

おすすめ曲5選!

「溺れる鯨」

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物悲しくも、文学的な詩に強烈に惹かれる1曲。

モチーフは鯨なのですが、なにか忙殺される人々を想って悲しんでいるように聞こえる気がして、どこかファンタジーな世界観でありながらも共感もできる曲です。

「LOVE」を高らかに歌っていたとは思えない、バンドの文学性、繊細さの引き出しに脱帽です。

 

「音楽」

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こちらは「LOVE」系統の曲。希望がいっぱいつまった勢いのある1曲!

ライブではこの曲が流れると会場がものすごく盛り上がった・・・というのをファンの方から聞いたことがあります。わたしも会場で「おーんがく!その音楽!!」って歌いたかったなぁ・・・。

また、この曲の編曲はあの亀田誠治さん!この人ホント・・・あらゆる名曲に携わっていますね・・・いつか必ずブログで取り上げなければ・・・。

 

「polka dots」

退廃的というか、やりきれない感情を歌った曲というのが大好きです。

なんとも言い難い、でもとにかくモヤモヤした嫌な気持ち。うざったいような、ここから逃げ出したいような・・・。そういう言葉にしづらいことをミュージシャンがどう曲に表すのか、というところにその人のセンスが出ると勝手に思っています。

そんな中でこの名曲よ。この曲ほど雄弁に、それを語っている曲は無いと思う。

 

そうだったならいいよねに 少し届かない/懲りない2人」。

 

いや~もうなんだろう。なんも言えねぇ。(言えよ)

 

「レインメイカー」

クランチの効いた軽快なギター、弦の音が心地いいアコギ、曲の底をしっかり支えつつもリズム良いベース、金物多めでやはり軽やかなドラム。風のように爽やかな楽曲なのですが、言葉が美しくも切ない・・・。

「悲しみと共に生きるの/でも笑うの」。たった一言でなんて人生なんだ・・・とほれぼれする一節です。

あとこんなに軽快な曲調なのに間奏のギターのエモーショナルさ!!!なにか映画でも見ているかのような完成度です・・・。

個人的に、辛いことがあるたびにこの曲を聞く・・・という時期があったので、恩人のような1曲です。この曲があったからこそ乗り越えられたと言える大切な曲。もう何度聞いたか数えきれません・・・!

 

「区役所に行こう」(渡會将士)

ラストFoZZtoneじゃないんかい!

すみません。でも今の渡會さんのソロの曲もめちゃくちゃ良いのでご紹介させてください・・・!

ソロになってからは日常に寄り添うような曲もたくさん作られている渡會さん。日常の最たるものですよね、区役所。笑

あるあるな描写がたくさん描かれるのですが、ありふれた一コマさえ趣深いんですよね・・・。コードや音使いのうまさも相変わらずの渡會さん節を感じます。

バンド時代に壮大なテーマ、大きな輝きを追い、現在、ソロとしての活動で日常の中に輝きを見出す。もうこの人に曲にできないテーマなんて無いですね・・・。

 

アウトロ

いかがでしたでしょうか!FoZZtone、好きになったでしょ?!(

FoZZtoneとしての活動はもう行っていない3人ですが、いつまでもFoZZtoneの音楽を聞き続けますし、3人の活動を応援していきたいと思います。

そうしていつかまた偶然にでも、3人の道が交錯する瞬間があったらいいな。そしてその場に今度こそ立ち会うことができたらいいな・・・ライブとか・・・!!

これからも活動歴やジャンル問わず、たくさんの良い音楽をご紹介・探索していきたいと思います!よかったらお付き合いください◎

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
また次の素敵な音楽でお会いしましょう♪
Have a nice music!

 

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【今回ご紹介した作品】

 

 

 

 

 

 

 

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【参考・引用ページ等】

FoZZtone - Wikipedia

from the NEW WORLD - Wikipedia

FoZZtone - 音楽ナタリー

FoZZtone LOVE 歌詞 - 歌ネット

渡會将士が塗り替えた自分。強がりを脱いで出会えた人の温かさ | CINRA

渡會将士、そして FoZZtone | ラフラフ日記

polka dots(再録)-歌詞-FoZZtone-KKBOX

レインメーカー / FoZZtone の歌詞 (952957) - プチリリ

FoZZtoneマニアの知り合いのお兄さん